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美女に纏わるエトセトラ

世の中には美人がたくさんいる。

誰を美人だと思うかはきっと人それぞれだろう。

でも私は小学生の頃からずっと美人に憧れてきた。
コンプレックスが多くて、自分に自信が持てないし
周りと比べてすぐに劣等感を持ってしまう事が多かった。
きれいで可愛くて、みんなから愛される子達を羨ましく思っていた。

でも、ある美女との出会いがそんな私を変えてくれた。

あの美女から学んだ「美」についての感覚。
彼女に纏わるエトセトラを書き綴ってみたい。

それは私がマレーシアに生活拠点を移して半年後のこと。
あの美女がやってきた。

第一印象⇨オーラが違う できる人 声がきれい お上品

年上のお姉様で
英語も中国語もペラペラ
現場力半端ない
所作が美しい
知性を感じさせる瞳

すぐ彼女に釘付けになった。
私だけじゃない。周りのみんなが彼女に釘付けだった。

おうちに遊びに行ったら、お手製の「とろけるプリン」とか
「チーズケーキ」「シュークリーム」が出てくる。

ディナーにお呼ばれして行ってみたら、
食べた事もないポークリブステーキが出てきて
これが最高に美味だったり

おうちパーティーで30人以上に手料理を振る舞って
どのメニューも絶品だったり

お泊まりに行ったらゲストルームがホテルみたいだったり
おまけにシトラスっぽいアロマデュヒューザーを焚いてくれて癒されたり

スゴすぎて度肝を抜かれた。

もともときれいなお家に住んでいたけど、数週間後に遊びに行ってみたら
家の前の敷地に薔薇の花が咲いていて、パパイヤの木が植っている。

「すごい!植えたんですか?」

どうやら近所のガーデニング好きのおっちゃんが来て、
せっせと土を耕して植えていったらしい…

美女にはみんな吸い寄せられるのね…

自然が豊かなマレーシア
私が住んでいた街にはジャングルと居住区が混在している。
私の家も、美女の家も、すぐ近くにはジャングルがある。

彼女の家からは
モンキーが木から木へと渡っていくのが見えたり
リスがお家に遊びに来たり
玄関の外に置いたパパイヤをモンキーが持って行ったり
朝には小鳥が窓辺でチュンチュンするらしい。
もはやリアル白雪姫

私の家もジャングルに近いけど、モンキーとかリスなんて見たコトないし
うちに遊びにくるのはヤモリとネズミとGくらいかな😂😂😂
なんでやねん!!

彼女と知り合って数ヶ月。
とある事に気づいた私。

今まで他の美女と一緒だと
どこか劣等感を感じたり、
居心地が悪い感じがしたけれど
彼女と一緒だとそれを感じない。
今まで出会ったどの人よりもできる人なのに、ものすごい謙虚
それに、私に自信を持たせてくれる。

〜 内面の美しさ インナービューティー 〜 

とはこの事なのか

思えば彼女が誰かの悪口を言うのを聞いたことがないし
海外生活のいろんな不便さにも文句を言わない。
むしろ、日本とは違ういい面を見つけるのが得意なようだ。
私のこともたくさん褒めてくれる。
今まで褒められもお世辞言われてるみたいで、嬉しいと思ったことあまりないのに
彼女の言葉は誠実で、本心で言ってくれてるのが伝わって、素直に嬉しかった。

人の良さを引き出せる
自分の良さを知っている

美貌と、知性と、多才さ、
それがあるだけですごいって思うけど
それだけではこんなに惹きつけられる事はなかった筈
それ以上の魅力を持っている人。

一緒に過ごす時間が幸せで、
自分もいつか、人にそんな幸せを分けられる人間になりたいと心から思った。

そう思い始めたら、世界が変わって見え始めた。

どんなことにもプラスとマイナスの面がある。
プラス面を見つけられたらハッピーになれる。

ある日、久しぶりに会ったお友達から
「すごいきれいになったね」
と言ってもらえた。

そう言ってもらえる事が多くなった。

物事のいい面が見える
人を好きになれる

そうするうちに自分の好きなところも見つけられるようになった。
その活かし方が分かるようになった。
前みたいに自分を卑下する事もなくなった。
きれいと言ってもらえるのは、美人なんじゃなくて、
”きれいに見える”んだと思う。

私はパッと人目を引く美人にはなれないけれど、
魅力のある人にはなりたいと思う。

アイデンティティを持つそれぞれは誰でもみんな美しい


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