陳情令という沼
2022年初旬、陳情令という沼に転げ落ちました。
『中国のブロマンスファンタジー時代劇』、日本もすでに放送があったので、感想を見かけ存在は知ってたものの「時間ある時にいつかね」とか思ってた自分よ…。こんな超大作、好きになるしかないドラマだから…!!
↑予告だけ日本語吹き替え作ってる、謎仕様
5大世家の時代、時をまたいで繰り広げる一大ストーリー。江氏で自由奔放な魏無羨(ウェイウーシェン)/ 魏嬰 と、藍氏の無口で規律を重んじる藍忘機(ランワンジー)/ 藍湛 が出会い事件を解決していく的な話。。。ざっくり。
原作のBL部分は中国の規制により削がれてるので、そういうシーンは少なく(「もしかして?」くらいのシーンは多々あるが)あくまで「義」のために、で感じで全体まとまってて違和感ない。とにかく脚本が面白いので「中国のファンタジー時代劇」と言ってるのがしっくりくる。
はじめは難しいなあ〜とストーリーを追うのに精一杯だけど、もう序盤からすごい数の伏線が落ちてる、本当に繊細な脚本であっぱれ。格好いい俳優と、美しく壮大な世界観、、、出会えてよかった〜〜〜なデカい感情に包まれてしまう作品…。。
人物紹介とあらすじ書くと終わらないので、、個人的な沼ポイントをまとめてみようと思います。
①長い、難しい問題
はじめから相関図を片手に視聴すれば大丈夫、乗り越えられます。関係性や顔を覚えるのもだけど、あざなとか名前がいっぱいあるのが混乱するね!
全50話、1-2話は現代編、3話〜過去編、33話よりまた現代編と続くわけですが。。
有識者の言う通り、1-2話は意味わからないのでサラッと流して見てて、寒潭洞の6話くらいまでいくとググッと引き込まれていきます。13話の2人だけの夜までいけば、もう落ちたも同然でしたね…
50話という長さに躊躇してたけど「見ても見ても、まだ続きあるという喜び」に変わっていきます。長いなんてもはや全然問題ではない、むしろ足りない。
②仙家とか大好き
とにかくこの「5大世家」がベースにあるお話ですが、そういうのオタクは大好きじゃないですか…。勢力争い的なところはあるが、それぞれの人情劇の方が大きいかな。
雲夢江氏は蓮の花、藍氏は白い衣装と抹額、金家は金持ち、贄家はグレーで元は肉屋で剣より刀…とか、各家それぞれの特徴に由来や赴きがあってものすごくキャラデザインが素敵。そしてそのクオリティもとても良い。
あと各々の必殺技とかも良いですね。個人的に好きな技は、藍氏のみなさんのお琴バンッって弾いて、敵をなぎ倒すやつです。ファンタジー感、、
ちなみに使ってみたい技は(?)電気のムチ、紫電かな〜。
③関係性
やっぱりドラマを好きになるポイントは関係性です。登場人物が多いし、時代によって変わっていくんだけど、その中でも特に好きな関係性を。
魏嬰と藍湛
まず主演の2人。笑わないカタブツの藍湛が、徐々に無羨に心を開き、彼の為の行動言動が増え、ひじょ〜〜〜〜に可愛く見えてくるの、どうやっても見所でしょう。。見返すとわかる、ちょっとずつ優しくなってんのよ藍湛…。
16年前に無羨は死ぬが、生まれ変わってからは一目で無羨を見つけ出し、守る藍湛……。さらにお酒に酔った藍湛は素直で、完全に面白い展開に………。
個人的には無羨の強いのに少年っぽさがあって、漫画の主人公ぽくて大好き。やっぱりこの二人は別格に華がある。
暁星塵、宋嵐、薛洋
ドロドロの三角関係。サブエピの義城編。清廉潔白の暁星塵、目が見えないとはいえ、あそこまで忌み嫌ってた男を手当てして匿って何年も一緒に暮らしますか……? 失ってから気づく薛洋の歪んだ愛といい。。泥沼で、涙なしでは見られない…。宋嵐のお気持ち、想像するに悲しい…
個人的には序盤で出てくる暁星塵と宋嵐のケミ、あのあたりの友情エピソードもっと見たかったよ…!義城編つらい!!でも好き!!!
温寧と魏嬰
実は結構温寧推しでした。50話の中で何変化もした男。鬼将軍になってからの方が好き。無羨が笛を吹けば飛んでくる男。はじめからずっと無羨へ忠誠心を貫いてたね。ただいつもちょっと寂しそうでなんとなく不安になった。。
聶兄弟
強い兄-明玦と、風流な弟-懐桑というバランス。全く違うしベタベタした関係ではないけど、最後までお互い思いあってたところ好きでしたね。
聶懐桑は序盤から無羨の座学の同士としての関係が大好きだったな。あと懐桑(ホワイサン)って名前、かっこいい。
三尊
聶明玦、金光瑶、藍曦臣の三尊。途中で三尊の義を交わします。ちなみに金光瑶が聶明玦をはじめに裏切った経緯の辺りずっともやっとしてる。結局そのことず〜っと恨んでたじゃん。。。 ?この儀式の途中もまだモンヤオをチラ見してるみんじゅ、、、
金光瑶と曦臣も泥沼だったし、ここの関係性キーだったなと思えてくる
あと女性陣が少ないけど、みんな良いキャラクターだなと思う。そして美人。
温寧の姉の温情は、無羨と何度も助け助けられの関係だったのでラブ的要素あるか?とか過ぎってしまいましたが、それはやはりなかったね。弟命の姉だった。
④制作もすごいよ
陳情令、中国の騰訊が作ってて、制作期間に2年を要した作品だそう。
制作費32億円とも言われていて、若手の役者を起用しギャラをおさえ、その分セットやCGなどにお金回したっていうんだから、大正解。。。美術やロケ場所セットが豪華で本当に美しくて賞賛されてる。しかもすごいのは、ほぼ90年代生まれの役者とスタッフたちと聞いて、中国は本当に未来があるなと感じたよ。。。
結果大大大ヒット作になり、主演の二人は一躍スター。他にもファンミーティングとかコンサートなんかも開かれ、ドラマだけでなくコンテンツとして大成功を納めてますね。
メイキングも面白い
時代劇って服とカツラかぶってるので、中の人のギャップ見るとすごい。藍湛(ワンイーボー)キャラと全然違って、君は子供か、、、そのギャップ、やめてくれ、、、
あと空飛ぶシーンやCGとかも多いのでメイキング面白いね。
主題歌もまた最高
主演のワンイーボーとシャオジャンの二人が歌う、この歌の名「忘羨」、、お名前一文字ずつ取って、、へ〜そうですか、、、最高です。
書きたいことは山ほどあるけど、ネタバレ極力さけようと思うと難しすぎる…。
最後まで見ても気になる部分があり、この解釈あたりも何度も見返したくなるこのドラマの要因。私ももういろんな先輩方の考察を見て回っているよ。。。
全50話&スピンオフ2話、hulu、wowow、Terasaなどなど各種配信サイトにあります。ちなみに春に日本語吹き替え版も出るらしいです。
陳情令コンサートも、最高でした…。
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