[第ニ十五話]地元弓連帰還と大学弓道部。
就職は、無事に9月中に一発内定をいただき。
高校を卒業し。
私は新社会人になっていました。
当然、初任給では、弓を購入。
12.7キロの肥後蘇山。伸寸。
引分けた時の抵抗感の無さと、離れた後の反動の優しさが気に入って、選びました。
高校時代は、13キロの直心を使っていましたが、社会人になったら練習時間は限られるので、ほんの少しだけ弓力を落としました。
しかし、後から知った話ですが。
その肥後蘇山。
竹弓導入の前に使われる事が多いらしく、玄人向けの弓とも言われているらしい。
離れた後の弓手の負担は少ないが、とっても射に繊細で、少しでも狂うと、物凄いヤバめの弦音と共に、矢飛びがとんでもなくて。
まさにじゃじゃ馬。
まだまだ未熟者の私には使いこなせず、結局連盟の弓を借りていました。
ちなみに、私の高校の同期。
何人か卒業後に、自分の弓を購入しているんだけど、多分全員今、弓を引いていない(笑)多分ね。
地元弓連に戻ると、弓道教室時代の先生達はお変わりなく、暖かく迎えてくれました。
あとは、母校が少し県内の高校弓道界で有名だったせいか、一般の方や、他校の生徒さんなどに、私の事を覚えている方がチラホラいらっしゃり、声をかけて頂いていたりもしました。
ホント!!大した結果も出していないのに、名前と看板だけが一人歩きしていて、めちゃくちゃ恥ずかしかったです!!
ある日の土曜日、練習に行ったところ、たまたま地元市内の大学の弓道部が練習しているところに鉢合わせ。
同期からも2人、その大学に進学しており、私が1人で練習してると、私を見ながら元同期が2人がニヤニヤヒソヒソしている。
そのおかげで、大学の社交的な先輩達、面倒見のいい先輩達に話しかけられ。
結局、私も大学生と一緒に練習……なんてこともさせてもらっていました。
弓道、本当に友達作りやすい……
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