若手俳優・阿久津仁愛の魅力

最近、テレビでも見かけるようになった若手俳優の阿久津仁愛(あくつにちか)さん。テレビドラマ『俺のスカート、どこ行った?』にも出演しています。
甘いルックスにハジける笑顔が素敵で、テレビでもよく映えていますよね。まだ知らないという方には、ぜひこの機会に知って頂きたいです!

こちらのMVに8秒目から登場している少年が阿久津さんです。唇の上にペンを乗せているのが可愛いので必見!

ミュージカル「テニスの王子様」(テニミュ)で座長を務める阿久津さんを、2016年のデビューからやや遠めの距離感で私は観てきました。そんな私が思う、彼の魅力を書き出してみました。

少年のような可愛らしさ

私がはじめて舞台上の阿久津さんを観たのはテニミュ3rd 青学VS六角の初日でした。

強くて生意気な超ルーキー・越前リョーマを演じるには少し自信なさげな様子はありつつ、舞台上での楽しそうな表情が印象的でした。終演後のお見送り(対戦校によっては行われることがある、キャストが観客を見送ってくれるテニミュのファンサービス)の時に「ありがとうございました!」と言ってふりまいていた笑顔があまりに可愛くて、強く記憶に残っています。
阿久津さんの笑顔は世界を救うと真剣に思うほど素敵で、近くで見ると心の中で「天使かな?」と呟いてしまいます。ニコッと微笑む時に、色素の薄い目が光を受けてキラキラ輝くのが本当にキレイ!テニミュで共演していた宇野結也さんも「仁愛の目はキレイ」と言っていました。私からは目以外もキラキラして見えるのですが、それはオーラとしか言いようがありません。

また、人懐っこい性格らしく歳上ばかりのキャストたちから弟のように可愛がられていたので、この頃の阿久津さんは”少年のように可愛い”という印象です。この印象については、今も大きくは変わりません。
ただこの頃は、座長挨拶でフワッとした発言をする子どもらしい頼りなさがありました。大阪公演の千秋楽でたこ焼きの話しかしなかった時は、新喜劇のようにズッコけた方がいいのか悩みました……が、それさえ愛おしいと思えるほどだったので、阿久津さんの可愛らしさはやはり魅力的です。

強者への憧れと向上心

2017年、阿久津さんのテニミュデビューから半年ほど経った頃。アニメ『テニスの王子様』で声優を務める皆川純子さんと阿久津さんが登壇する”Wリョーマトークショー”というイベントが開催されました。

そこで阿久津さんが語った”越前リョーマへの印象”が「小さいのに気迫がすごい」というもので、続けて「自分は背が小さくて弱々しいから、『テニスの王子様』を読んでいると元気づけられる」とも話していました。
最初に感じた自信がなさそうな様子の根源と思われることに納得しましたが、テニミュの一大イベントである『Dream Live 2017』を乗り切って頼もしくなったこの頃の阿久津さんは、もう自身が元気づけられたと言う越前リョーマの姿に近づきつつありました。

そして、夏のVS立海というターニングポイントを乗り越えた先。一緒にテニミュデビューした9代目青学が、阿久津さんだけを残して卒業することが発表されました。

9代目青学の最後の本公演(ライブイベントを除く原作に沿った公演)になるVS比嘉を迎えて、阿久津さんの挨拶は次への抱負を口にする座長らしいものになっていました。生意気で不敵な表情も越前リョーマらしく、この頃には自信のなさも感じられなくなっていました。
ずっと楽しげな様子を崩さずに頼もしい姿を見せていた阿久津さん。しかし本当に最後、大千秋楽の幕が下りる時になって、耐え切れないように泣き崩れてしまいました。家族同然だった仲間がいなくなることが苦しくて心細いのに、押し殺して舞台に立っていたのだと思います。

そんな苦境にも笑顔で立ち向かう阿久津さんの姿に、子どもの頃に憧れを感じた越前リョーマのような強さを私は感じました。自分の理想の姿に着実に近づいていく、彼の向上心と芯の強さはとても魅力的です。

もっとテレビで観てみたい

現在、後輩も迎えてテニミュのカンパニーを率いる立派な座長となった阿久津さん。芝居の熱量もすさまじく、全国大会 青学VS氷帝のシングルス1の鬼気迫る高笑いには鳥肌が立つほどでした。
しかし長いストーリーを追い続けるテニミュという作品に出ているからこそ、阿久津さんの越前リョーマ以外の役を観る機会はありませんでした。

ようやくその機会が訪れたのが、テレビドラマ『俺のスカート、どこ行った?』の第3話。

阿久津さん演じる光岡という生徒は、母子家庭で弟妹の面倒を見るために不登校になったという背景を抱えていました。そんな光岡は進級するための試験でカンニングをしたことがバレてしまい、精神的に追いつめられて逃げ出してしまいます。

クラスメイトに糾弾されるのではないかと怯える視線、呼吸、表情は真に迫っていました。窓を壊してでも連れ戻そうとする主人公との苦しげな掛け合いは熱く、最後にはいつもの阿久津さんを思わせるような眩しい笑顔まで見せる……。
彼がこんなにも色々な表情を持っていたことに、私はとても驚きました。テニミュでは観られない、舞台の距離感では掴みきれない、阿久津仁愛という俳優の魅力を感じさせられました。

……さて、色々と書き出してきましたが、私はほぼテニミュでの阿久津さんしか知らない、ファンとも言えないような距離感の人間です。
それでも彼の成長を遠目ながら観てきたので、その裏側に血の滲むような努力があったことは伺い知れます。その結果生まれた彼の芝居に敬意を抱いていますし、彼自身にも愛着も感じているので、たくさんの人に知られるような活躍しているのはとっても嬉しいです。

バラエティ番組で大食いに挑戦している阿久津さんが「テレビにもっともっと出たい!」とキラキラした笑顔で言っているのを観て、私も「彼がテレビに出るのをもっと観てみたい」と思いました。そう思わせるだけの魅力が、阿久津さんにはたっぷりあります。
この投稿を読んだ方にも、その一端を感じて頂けたなら嬉しいです。阿久津さんがどんな俳優になっていくのか、これからがとても楽しみです!

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