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Sampling Jangle vol.1 『Merry Christmas Mr. Lawrence』 編

表題の通り、今回は

坂本龍一『Merry Christmas Mr. Lawrence』

のサンプリングを取り上げようと思います。

「戦闘シーンのない戦争映画」として有名な『戦場のメリークリスマス』のためにつくられた非常に有名な曲ですね。多くの人がどこかで一度は聴いたことがあるのではないでしょうか?


うむ... よき...

余分な言葉は不要でしょう...


...余韻に浸りつつ、この曲のサンプリング楽曲の中から、自分好みの 3 曲を紹介しようと思います。


宇多田ヒカル 『Merry Christmas Mr. Lawrence - FYI』

宇多田ヒカル好きな自分がこの曲を外すことはできません。毎年、クリスマスには必ず聴いて、心を清めています。

原曲と同じく「Merry Christmas」という西洋的なタイトルを冠しながらも、東洋的なマントラ "Om Mani Padme Hum" をその歌詞に組み込みながら愛を詠うこの曲には、

「東でも西でもない、西洋人も東洋人も同様に感じる事ができる、あるオリエンタルな空想の場所で、古代であり、現代であり、つまり時間的にもどこでもありうる場所」

を表現しようとした原曲に対する深いアプローチが見られるように思います。トラックへのアプローチが自分の想像の範囲を圧倒的に超えて丁寧なアーティストの皆さん、本当にリスペクトです。

ちなみに、この曲が収録されている『This Is The One』というアルバムは、自分が最もリピートしているだろう宇多田ヒカルのアルバムであり、『Merry Christmas Mr. Lawrence - FYI』以外にも、『Apple And Cinnamon』『Taking My Money Back』『Come Back To Me』など、オススメしたい曲が複数収録されているので、興味がある方はこちらも是非。


Mike Posner 『Slow It Down』

先日、久々の Red Rock で Shazam して知った曲です。この曲を知ったことが、この記事を書くきっかけにもなりました。ありがとう Red Rock... ありがとう Shazam... 🙏 ちなみに、その日は目的のお店がクローズしていて仕方なく Red Rock に流れたという経緯もあるので、この出会いには微かな運命を感じております。

マイク曰く、「Slow it Down」は、「一度ペースを落として、自分の頭の中を整理し、本当に大切なものは何かを確かめる」という、彼自身にとって今一番必要なことについて歌った楽曲。マイクは、「みなさんにとってもこの曲が自分の内面と向き合う手助けになってくれたらいいなと願っています」と語っている。

とのことです。承知しました。その通りに致します。


YOUNG AND DUMB 『Down with Your Love』

この記事を書くにあたって、上記 2 曲に加えてもう 1 曲くらいイイ曲ないかしら... と探して見つけた曲がこちらです。「YOUNG AND DUMB?誰?」と思いましたが、Tinashe なんですねこれ。

そして、なんとこの曲が収録されている EP『Image』には、『Merry Christmas Mr. Lawrence』をサンプリングした曲がもう 1 曲収録されています。ありがたや。こちらも紹介しておきます。

今回の EP『Image』に収録された "Down With Your Love" は、'16 年頃に Tinashe 名義で発表されたアン・オフィシャルのシングルで、坂本龍一 "戦場のメリークリスマス" のトラックをサンプリングした 1 曲。この度、Young And Dumb 名義での再リリースとなりました。また、同じく坂本龍一 "戦場のメリークリスマス" ネタの "Blue Roses feat. Indigo Breezy (Down With Your Love)" も同時収録されており、こちらは Chris Brown が '15 年に発表したミックステープ『Before The Party』に収録された "Roses Turn Blue" のリミックス・ヴァージョンで、一部 Chris Brown "Blue Roses feat. Tinashe" 名義でも音源がリークされたようです。ちなみに、今回の楽曲では Chris Brown も名義が変わっており、Indigo Breezy という名義になっています。

ちなみに、Tinashe については、以前に Majestic Casual 経由で聴いた Remix が何曲か印象的で名前を覚えていたので、ここでの再会にはちょっとグッとくるものがありました。引き続き、YOUNG AND DUMB としての活動にも注目していこうと思います。


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