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このカンジを言語化したいんです。

うちのテラス、花火できるよ〜。
みんなでしにおいでよ。本当は縁側から打ち上げ花火を眺めたいけどね。
次に見られるのはいつになるのかなぁ。

さて。

妄想は楽しい。
この感覚は、創作やクリエイティブにおける第一歩であり、それをあらゆる形で表現できる人たちが世の中にはごまんといるわけで。

いいなぁ。憧れるなぁ。
そんな僕らの気持ちなぞつゆ知らず、創る人たちはどんどん先へ進む。
「表現できる人たち」ではなく、ただ純粋に「表現したい人たち」なんだ。

それが分かっているから、その純粋さが眩しいから。
悔しさの理由は、きっとここにあると思う。

・ ・ ・ ・ ・

ちょっとここで寄り道を。

僕はもっぱらアニメ派で、漫画は昔ほど読まなくなった。
ジャンプコミックスとか集めていたけれど、今本屋さんで漫画を買うことはほとんどない。

だけど、最近はネット上に漫画が降りてきた。いや、登ってきたのかな。
Twitterにあがる漫画を読むことが多くて、すごく楽しいのです。
ちょっと紹介していいすか?(唐突)

①つのだ ふむ さん 「リアル・ユー」

スリリングな展開。希望と絶望を繰り返す。たまらない。
もうこれ実写化いける。演劇とかにもできそう。

②龍幸伸さん 「ダン・ダダン」

絵がめちゃくちゃかっこいい。あと、ふざけ方のセンスが好き。
シュールさと、圧倒的なクオリティが共存しています。

③鯨庭さん 「言葉の獣」

言葉に対しての精緻な解釈を漫画で表現されている作品。
絶妙です。なおかつ、思春期な高校生の心のキビも、まさに青春。

④藤本タツキさん 「ルックバック」

最後に紹介したいのがこちら。冒頭の「創作」の話にも繋がってきます。

ネタバレになるかもなので、気になるなら先に読んでみて。
とにかく、すごく引き込まれる。読んだ後の、何かに突き動かされるような熱量と興奮は、創作の真骨頂だなと思った。

それから併せて紹介したいのが、このロングレビュー記事。

作品を読んだだけでも十分過ぎるくらいに面白かった。
だけど、このレビューに目を通して、その迫力の意味が分かったんだ。

作中に散りばめられた、社会問題のオマージュ、過去の名作へのリスペクト。
恥ずかしいことに、これを読まないと僕はその真髄は知ることも無く終わっていたはず。何故これが素晴らしいのかを伝えんとする、いわばライターの使命みたいなものを全うする、熱い記事でした。

・ ・ ・ ・ ・

「ルックバック」とその関連記事を読んで、僕の中に湧いてきたこと。
それは、「創作と現実の接点」、そして「教養」です。

これも隠さずに言うが、僕はあまり社会のことに興味がない。
つくる邸ではテレビを見ないし、積極的にニュースも見ない。
世の中で起きていることを、事態がおさまってから知ることもよくある。

だけど、こんなふうに創作の中に織りまぜ、読者に提起することができるんだ。

知っていれば。

僕は、現実と創作の境界線がよく分からなくなった。
現実の話を創作の題材として昇華させ、読者の心に嵐を呼ぶことができる。

さらに、名画や王道の音楽といったカルチャーを、伝えたいメッセージの言語として使うこともできるのだ。

知ってさえいれば。

なんて品のある手法なのだろう。
その作品を知る読者とだけ通じ合える、ハイレベルなコミュニケーション。

アニメでも、小説でも、漫画でも、ドラマでも、映画でも、音楽でも。
フィクションの世界の中で、その境界線を飛び越えて、現実社会を生きる僕たちにメッセージを突きつけるものがある。作品としてそれが成立しているものに、僕は美しさを感じます。

またひとつ、カルチャーが僕の世界を広げてくれました。

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