ヨーロッパで洋梨を
ティファニーで朝食を、みたいに言ってみたかっただけです。すみません。
梨好きなんです。赤梨が好き。
幸水、豊水、新高、新甘泉あたりが好き。
秋になると、いそいそ買ってきて食べてます。
神戸大学の農場で育てた梨を売ってくれるので、これまた長蛇の列に頑張って並んで買ってました。美味しい。
二十世紀のような青梨も美味しいんだけど、甘みが強くて梨独特の(と思い込んでいる)歯ごたえの赤梨が好き。
日本では、というか大阪では、洋梨がスーパー並ぶことは少ない。
ラ・フランスはありました。けど、日本梨に比べたら少ない。
食べ慣れてなかったのもあって、なんか洋梨は苦手だったんです。
というか、多分ラ・フランスの舌触り?口当たり?が梨っぽくなくない?って思ってたんです。梨なのに。ラ・フランス農家の人すみません。
スイスに来たころ、秋だったこともあり、スーパーには洋梨だらけ。
日本梨は一個も置いてません。
ヨーロッパにいるのに「洋梨」という言葉がそもそも場違い感。
で、すっごいいろんな品種があるのね、こっちのスーパー。
ラ・フランス、バートレット、オーロラ、マルゲリット・マリーラ...
こんなに種類があったのか洋梨!って感じ。
どれも、キロ200円くらいでお手軽なお値段。1個あたり50円ってとこ。
あと名前がいちいちおしゃれ(外国語補正です)。
農学部で梨の研究してる先生もいたのに、何を今更って感じですね。
それでも、ラ・フランスの苦手意識が先行して手が出なかったんです。
美味しく食べてあげられないのは梨に申し訳ないと思って。
でも、梨食べたくなってしまった。久しぶりに。
そして先週末、20%引きになってた(旬が終わったからね...)
しかも品種名が強そうだった。
カイザー・アレキサンダー
(Birnen Kaiser Alexander. Birnenは梨のドイツ語です。単数形はBirneです。)
カイザー(皇帝)と名乗っておられるからには食べて差し上げなければ。。。?
とよくわからない思考回路に迷い込み、一個買ってみたんです。
で、今日食べてみました。ヨーロピアンスタイルで皮ごと丸かじり。
...美味しかった。
思ったほど滑らか過ぎず、みずみずしく、ほどよい甘みで...美味しかった。旬を超えていてなおこれ。もう少し早く手を出しておくべきやった...
基本的になんでも食べるのに、洋梨だけは食わず嫌いをしていたんやなぁ。
これ、ラ・フランスも、今食べると美味しいと思うのかも。
またスーパーで見かけたら買ってみようと思います。
今は旬の走りのベリー類ばっかりが並んでますが。。。
いちごは500g 300円とかで安くて甘くて美味しかったです。
スイスのスーパーは旬のものを旬の期間だけ売ってくれるので、それぞれの食材が一番美味しい時期に一番美味しくいただけます。
もちろん、周辺諸国から輸入しているものもあるけれど、ハウス栽培で年がら年中同じものを食べられる日本も便利だけれど、こうして日常の買い物から季節を感じられるのは素敵ですね。
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