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拝啓、今のところ化け物。

◆いきなり始まる昔話

昔、mixiというSNSがあった。

当時、新卒で入った大阪の広告代理店は、連日夜中までサービス残業は当たり前、土日祝日なんて無いの当たり前、坊主のいきった上司からのパワハラは当たり前、社員はみんなストレスでガリガリかブクブクは当たり前の、そんな至れり尽くせりのブラックだった(その頃の広告業界はどこもそうだったけど)。

◆泥棒もあきらめる部屋の住人

黒光り会社に入社してしばらくは、実家の神戸から大阪まで一時間半ほどかけて通っていたが、次第に体力的にキツくなって会社からチャリで10分ほどの1Kのマンションで一人暮らしをするようになった。テレビも炊飯器も無い部屋にポツンとMacと布団だけが置いてある、本当に仕事と仕事の合間の数時間を過ごすためだけの部屋。数ヶ月後この家は空き巣に入られることになるが、何度確認しても取られた物がなかったくらい何もなかった(そこら中、漁り散らしたとみられる泥棒にはこれでも申し訳なく思っている)。

◆出会いはいつも突然に

そんなリア充とはほど遠い生活を送っていた私の前に、突如現れたのがmixiだった。昔から音楽が趣味だった私に、mixiはありとあらゆるジャンルの音楽と出会うきっかけをくれ、収拾がつかないほどに私の世界を広げてくれた。毎夜夢中になってのめり込み、今思うと一番好きなSNSだったかもしれない。今や私の人生になくてはならないほど大好きな world's end girlfriend も、ここで知り合った名前ももう忘れてしまった恩人に教えてもらった。

◆「薄情者」への転落

その後、mixi以外でも情報収集できる場所が一気に普及して、薄情な私はいつしかログイン情報はもとより、その存在すら綺麗さっぱりと忘れてしまっていたが、なんとなくnoteは黒染めばりのブラック時代に心の拠り所としていた “それ” に、どことなく似ているような気がするのだ。

私がnoteをはじめた理由

だから私はこのnoteは、「音楽垢」や「占い垢」として分けることなく、かつてトピが乱立していた懐かしいあの感じを思わせるような「ないまぜ垢」として、自分の好きなもの・興味のあるもの(音楽、映画、占星術、アート、言葉、書くこと)・心をふるわせる「何か」について、インプットやアウトプットをしながら、また「薄情者」に成り下がるその日まで、「スキ」が掠る人たちと繋がっていけたらいいなぁとはじめたのです。

◆なぜか物語調にしてみたけれど

つまりは、どうぞよろしくお願いします〜!

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