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。。 満天の星を生む 。。


眠ろうと ベッドに腰かけたとき
たしかに見たのだ この目で

いまこの場に この一瞬に
なにもかもが ありありと在るのを

わたしを かたちづくっている 
数え切れない 瞬間たちが

目の前で いちどきに瞬いた
記憶や思い出という 過去ではなくて

ひとつひとつの瞬間は 黄金の閃光を放って
真闇を あざやかに輝かせた

寝室の暗がりにひろがった 満天の星空に
わたしの口は 言葉にならない声をこぼした

いつか この世を旅立つとき
肉体は 痛みをまとうかもしれない

けれども 肉体を離れる瞬間にみるものは
息をのむほど美しい こんな景かもしれない

そのときにみる星を 生みながら
いま ここに生かされている

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