学習性無力感と小さい箱
自分の人生なのに、自分で決められることが少なくて、ままならないなと毎日思う。
それが10月の感想。
自分で決められることが少ないと思うのは、視野が狭くなってないか、逆の立場で考えたらどうか、色々考えてみるけど、追い詰められた気持ちになっている私は四方が壁に見えて、ここからは出られないと諦めてしまう。
頑張っても逃れられないと学習してしまった状態を、学習性無力感というそうだ。
有名な実験で、二つのグループに分けられた犬に対して電気ショックを与えるというものがある。
一つ目のグループは逃げられる状態、もう片方は逃げられないようにリードをつけられた状態。
一定期間電気ショックを与え、その後越えられる高さの柵の場所に連れて行き、また電気ショックを与える。
初めに逃げられる状態だったグループの犬は電気ショックを受けると柵を飛び越え逃げるに対して、リードで逃げられないようにされていたグループの犬は逃げようとせず電気ショックを与えられ続ける。
小さい箱の中で蹲っている自分を上から見ると、その実験を思い出す。
今はもう越えられる状態だよ、と声を掛けているけど、なかなかその言葉が届かない。
自分の事なのにままならないなあ。
自分にできる事、できている事を一つ一つ積み上げて、それを踏み台にして箱から出たい。
電気ショックを受け続ける必要はないのだよ。
私はもう小さい箱より大きくなってるよ。