見出し画像

さよなら夏 2022

あまり物事に執着のない人間のようで
われながら、呆れます。

喜怒哀楽は、あるにはあるのですが
きのうまでそこにあった何かを失って
胸が詰まったり、歩くちからが抜けたり
するのですが、
はたしてその感覚が、
どれほど確かなのかと自分に訊いてみると
さいごには、あいまい、の一言に行き着きます。

ぼくというやつが、ここにいるということ。
もしかしたら、ぼくが思っている以上に
そんな現象に執着はないのかもしれません。
(ここってそもそも、どんな場処なのでしょう)

ダウナーですね。
夏ですからね。
消えていくものの輪郭が
最もくきやかに立つ季節でした。

  ❖

夏の一季節を俳句にしました。

  ❖❖

  一頭の蝶斃れゆく夏初め

  ひめぢよをん予感のとほりきみさりて

  声やさし息つぎやさしさみだるる

  今も空を跳べさうな脚蟻が曳く

  爆撃がこわくて殺めました蝉

  蟻もはやリングワンダリングの油照

  花頭窓世は美しの百日紅

  夏果てのひかりを食みて魚沈む

  ❖❖❖


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?