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Holy Night 二十四節気・大雪

古来、こよみを管理してきたのは都・京都。
立冬を過ぎれば、二十四節気は小雪・大雪と
雪を冠した季節がやって来ます。

この時季、京都の雪はどのような塩梅なのでしょう。
過去30年間の統計ですが、初雪の平均値は12月11日だとか。


     初雪にして一尺となることも    三村純也

掲句のような年もあるかもしれませんが、
大抵は大雪おおゆきまであと一歩、ではないでしょうか。
大雪たいせつ」を季題にする場合、雪の気配を
どことなく感じながら詠めばいいのかな、と思います。


   大雪は琥珀アンバー薫きてきみを待つ    梨鱗


その昔、平安貴族は琥珀をお香としていたそうです。
遠くロシアの貴族も、恋人のために琥珀のお香を用いたとか。
どんな香りなのでしょうね。
知らないで詠んじゃいました。

凍てついた路をやってくる人のため、部屋を暖め
とっておきのお香を香炉におく。
おもては翳り、二人を閉じ込める雪がすぐそこに。
拙句はそんな光景です。


   冬ざれの背をこの胸へしずかの夜

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