【LYL × LiB】セルフコーチング体験会&「Self / Family / Career」をテーマにしたトークセッションを開催しました!
「自分が本当にやりたいことは何だろう」
「家庭と仕事と自分、どれを大切にすべきかわからない」
「転職したいけど一歩踏み出せずにいる」
働き方や生き方が多様化している中、このような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
そのような方へ向けて、自分の未来を自分で選んでいくためのヒントになるイベントを、株式会社LYLと株式会社LiBが共同で開催しました。
イベント前半では、コーチであるLYL代表・小山と一緒に「Self(自分自身)」「Family / Partner(家族 / パートナー)」「Career(仕事)」の3つの軸で、参加者全員がセルフコーチングを体験。
イベント後半には、小山のコーチングを受けた寺田さんと東野さんをお招きし、コーチングを受けたことで未来のCareerを前向きに考えられるようになったり、パートナーとの会話に変化があったりしたという体験談をお話しいただきました。今回のnoteでは、イベント当日の様子をお届けいたします。
【登壇者】
Self / Family / Careerの視点を取り入れたキャリアの考え方
岡田:本日は、貴重なお時間を使って、お集まりいただきありがとうございます。
働き方や生き方が多様化している中、「自分の本当にやりたいことはなんだろう?」「次のステップに行きたいけどなかなか踏み出せない」。そのような声がLiBに寄せられることが増えています。
「ありたい未来を叶えるには、どのように考え、どのように一歩を踏み出していったらいいのだろうか?」
そのようなことを常々考えているのですが、ご縁がありLYL小山さんとお会いする機会がありました。
自身の仕事面のキャリアを棚卸しする際、「Will / Can / Must」のような考え方がありますがLYLさんでは、“Self(自分自身)”や“Family(家族)”という視点からCareer(仕事)を見つめ直す考え方を実践されていると知りました。
「Family/ Career」「Self/ Career」「Self/ Family」というように、どちらかではなく、どれも大事にできる考え方があると知ったとき、少しホッとした自分がいました。
まずは最初に、小山さんが「Self / Family / Career」という3軸に着目した理由をお聞きしていきたいと思います。
小山:私は今年30歳で、2年ほど前まではコンサルティング会社で仕事をしていました。その当時は「30代をどう生きていこう」と考えていて、いずれ結婚して子育てをしたいし、できれば自分の時間もほしい。けれども仕事も大好きだから、続けたい——。
きっと何かを手に入れるには、何かを諦めるしかないと思い込んでしまって、ひとまずキャリアを軸にこれからの人生を想像していました。しかし結婚や家族のことも考えないと、結局将来のキャリアを描くことは難しく、モヤモヤ考えてしまって。
そこで、キャリアだけで考えるのを止めて「Self / Family / Career」をいかにつなげて循環させるかを意識するようになったんです。
結局のところ「Self / Family / Career」は全てつながっていて、どれも外せないなと感じました。それらがうまくかみ合えば、きっと何も諦めなくていいのかもしれない。そんな仮説が、「コーチング×コンサルティング」で個人と企業をサポートする、今の事業で提供する主要プログラム(Lifeworks)のタネになりました。
セルフコーチングを体験してみよう
岡田:今日は、LYLさんが「Self / Family / Career」の視点で開発されたコーチングを、実際に体験できるワークをみなさんに知っていただけたらと思っています。小山さんご紹介お願いします。
小山:まずセルフコーチングとは、文字通り自分自身に対してコーチングすることです。ご自身が大切にしている軸や価値観を立ち止まって考える機会はあまりないと思いますが、今から紹介することを活用して、改めて自分のことを知っていただければ嬉しいです。
LYL独自のアプローチである、「Self / Family / Career」の視点から自分を見つめ直すためには、4つのステップがあります。
※時間の都合上、今回はステップ1と2だけを実施しました。
まずは「過去〜現在で自分の価値観がどう変化してきたか」を棚卸し
小山:最初に「Self / Family / Career」という分類ごとに、ご自身の過去から現在に至るまでを書き出してみましょう。特に、ターニングポイントになったことや、印象深いことを中心に思い出してみてください。
わたしの場合は、学生時代・社会人1〜3年目・社会人4年目・現在という分け方をしました。特に印象に残っているのは、留学先のホストファミリーの家で小さい子どもたちとの生活を通じて、子育ての疑似体験をしたことですね。
日本では両親と弟とわたしの4人家族。ですが留学先は大家族で、自宅に家族がたくさんいるのってこんな感じなんだとか、ホストマザーを見て、子育ての大変さ、子どもの可愛さ、成長を実感し、家族に対する考え方が変わりました。
岡田:「Self / Family / Career」をそれぞれ時間軸ごとに整理すると、小山さんの家族に対する考え方の変化がキャリアに影響したように、3つがつながっている感じがしますね。
続いて、キーワードを抜粋しよう
小山:過去から現在を棚卸しした後は、自分が大切にしていることやよく口にする言葉など、キーワードを抜粋してみましょう。
わたしのキーワードは、太字にした「最後まで地道に努力&やり切る」や「心と身体の健康」ですね。このあたりは自分が意識していることなので、地道に努力している人を見ると素敵だなと思うことがあります。
岡田:キーワードを整理した後、どんなことを感じましたか。
小山:意外と大切にしているものが色々あるなって感じましたね。こうして書き出してみると、自分の考えていることを俯瞰できるんですよね。
本来であればここから、未来に持っていきたい価値観を抽出して「Self / Family / Career」をどう循環させるかを考えていただきたいのですが、今回のセミナーではステップ3からは個人ワークとさせてください。
岡田:続いては、小山さんのコーチングを受けたおふたりに、「Self / Family / Career」についての考え方や、ステップ3、4についてもどう感じたのか、ぜひお話しいただきたいと思います。
【コーチング体験者】
寺田さんと東野さんが、コーチングを受けようと思ったきっかけ
岡田:まずは、おふたりがコーチングを受けようと思ったきっかけを教えてください。
寺田:わたしはもともと営業職で、子どもが生まれてから仕事と家庭の両立は難しいと思い、内勤が多い人事部に異動しました。ただ現在は育休中で、それが明けてから本格的に人事部に配属されるので、その仕事が自分に合うのかが心配で。
さらに、キャリアコンサルタントやヨガのインストラクターなど、やりたいことが見つかってきた一方で、自分には本業と家庭がある。今後自分がやりたいことにどうチャレンジすれば良いのか、それともチャレンジ自体をやめるべきかモヤモヤしていた中で、知り合いを通じて小山さんと出会い、小山さんに話を聞いていただきました。
東野:わたしも現在育休中で、数カ月後に復職予定です。子どもが生まれる前までは、国内外問わず出張をしていて、ほとんど家にいないような仕事をしていたんですね。
結婚して子どもが生まれた後は、逆に「母親は家庭を一番に考えるべきだ」という思い込みにとらわれてしまっていました。育休が明けて子育てと仕事を両立できるか心配で悩んでいたんです。そこで小山さんとご縁があって、コーチングをしていただきました。
コーチングによって、自身の原動力が何か見えてきた
岡田:まさに、おふたりともライフイベントを迎えて、今後の働き方について悩んでいる時期なんですね。コーチングを受けたことによって、どのような気づきがありましたか?
寺田:小山さんとCareerやFamilyのことについて話していたら、実は家族が自分のエネルギーになっているんだと気づいたんです。
小山さんが「寺田さんの話を聞いていると、Familyが同じ船に乗っていて、いろんな場所に行ったり、いろんな経験をしたりするイメージが湧きました」とお話いただいて。まさにそういうイメージだなと、わたし自身もしっくりきました。
東野さんと同じく、わたしも母親はFamilyを第一に考えなければならないと思っていました。しかしその船に乗っているイメージができたことで、家族と一緒ならSelfもCareerも求めてもいいんだと思えたんです。
東野:わたしはコーチングを受ける前は、第一にFamily、その次にCareer、さらに余裕があればSelfの時間を取ろうと優先順位をつけていました。
コーチングを受けたことによって、優先順位をつける考え方が自分を苦しめていたことに気がついたんです。自分の休息の時間がないから、モヤモヤを家庭に持ち込んでしまい、家族全体がぎくしゃくするような悪循環に陥ってしまう。まずは順位づけをやめることから、考え方を変えていきました。
小山:Selfのケアができていないという東野さんのお話から、私の中でのイメージとして湧いてきたのがバイクでした。自動車会社に勤務ということで関連づけてみたのですが、FamilyとCareerというふたつのタイヤが駆動しているバイクに、東野さんご自身が乗っているイメージです。
東野:あくまで自分が乗り手であり、家族と仕事に支えられながら生きているということがイメージできて。それを夫に共有すると、「セルフケアが家庭に対して良い結果をもたらすんだね」と理解してくれて、コーチングを受ける以前よりも家庭のことをふたりで話しやすくなりました。
家族のあり方についてパートナーと話すように
岡田:参加者の方から「寺田さんと東野さんが持つ “Family” に対する考え方と、パートナーの方の考え方は一致していましたか?」という質問が届いています。
寺田:正直なところ、夫とはFamilyのあり方について深く話し合っていませんでした。でも「家族と同じ船に乗っているイメージがしっくりきた」と小山さんのコーチングの話を夫にしたところ、「それはわかりやすい」と言ってくれて。そこからFamilyのことだけでなく、SelfやCareerについてもすり合わせられるようになりました。
自分だけ新しいことを始めるのって、最初は罪悪感があったのですが「いろんなことにチャレンジするのは良いことだよ」と夫の協力も得られて。現在は、週末に朝ヨガの先生をやっています。
東野:わたしの家では、Familyのあり方について、当然最初から意見が一致していたわけではありません。わたし自身がモヤモヤしている中で、夫と話し合いをしようと思ってもやっぱりまとまらないんですよね。
でもバイクに乗っているイメージを共有すると、「それだけ家庭や仕事を大切に思ってくれているんだね」と受け入れてくれたんです。イメージができたことで、話し合いが進んでいる気がしています。
岡田:たしかに、CareerやFamilyがどれだけ大切なのかを言葉だけで伝えても、その言葉に対しての認識が違うと、その重要度は相手に伝わりづらいかもしれませんが、イメージで伝えると腑に落ちやすいのかもしれませんね。
小山:寺田さんや東野さんがおっしゃるように、FamilyやCareerのことについては共同作業なので、周りの方と会話をして、同じゴールイメージを持つことがとても大事だと思います。
真面目で頑張り屋さんの方ほど、ひとりで抱え込んでしまいがち。でも、ひとりの力だけではFamilyやCareerのゴールは達成できないので、パートナーや職場の人に協力者になってもらうためにゴールのイメージを擦り合わせて、巻き込むことが必要だと思います。
身近な協力者を増やすことができれば、自然とその方々は力を貸してくれて、みんなで描いたゴールが達成できるはず。そのきっかけとして、イメージを共有することは役立つと思います。
Q&Aコーナー
岡田:続いてQ&Aコーナーに移りたいと思います。まずはこちらです。
小山:この観点、すごい大事だと思っていて、何をやりたいですかって聞かれると結構悩むんですけど、何をやりたくないですか?とか、どんなコミュニケーションをされると嫌ですかとか、ネガティブな質問に回答しようとすると、私これ嫌です。みたいな感じのほうが、答えとして出てきやすいんですね。
なので、ご質問いただいた方に対してはまず、ネガティブなキーワードばかり出てしまうっていうこと自体は悪いことではないとお伝えしたいです。○○が嫌だったというのは、きっと守りたい価値観や考え方がそこに隠れているから。なのでそこの深堀り、言語化をしてみると、大事にしたい価値観も見えてくるのではと思います。
たとえば、自分は○○をやりたかったのに、親や友人に否定されて諦めた。ということだったら、○○がやりたかった。という所が大事なこと。そこから、次こそはやりたいことは誰に何を言われようとやり切る!など、明日に繋げるヒントへ転換いただけたら嬉しいです。
岡田:感情が動くときは自分の価値観に引っかかっているときだと思うので、「何でその事実が気になったのか?」を深掘ってみると大事にしていることが見えてくるのですね。
小山:こちらの質問者さんはとても素敵だなと思います。考え方がコロコロ変わりやすいというのは、多方面にアンテナが立っているということだと思います。わたしのオススメは、何に心を動かされたのか日記みたいに書き出してみること。
最初は雑多なことが書かれたノートになってしまうかもしれませんが、続けていると共通項が見つかるはずです。忘れない内にメモする習慣がつくと、きっと素敵なノートになりますよ。
岡田:同じ本や映画でも、そのときのコンディションによって心が揺さぶられるポイントが変わってきますよね。外的なものに翻弄されているというよりは、今の自分がどこに反応するのかを知るツールとして、本や映画を楽しんでみるのはいかがでしょうか。
小山:自己探求が進まない場合は、第三者の力を借りるのが大事です。最近はコーチングを受けられるサービスがたくさんあるので、試しに利用してみるのはいかがでしょう。
知らない人に自己開示するのは抵抗があるかもしれませんが、コーチがセッション内容を口外することはありませんし、利害関係がないからこそ遠慮なく話せるかもしれません。
岡田:ちなみに、寺田さんは堂々巡りをした際どう抜け出していますか?
寺田:わたしは誰かに話を聞いてもらっています。言葉にする内に自分の思考が整理されたり、第三者の視点からつっこまれることで新たな気づきがあったりするんです。
もし話せる相手がいない場合は、紙に書いて視覚化をします。文字に起こすことでわたしはいったん落ち着くことができるので、育児で悩んだときは紙に書いてそれを眺めていますね。
岡田:皆さん紙に書き出しているんですね。わたしの場合モヤモヤしているときは、情報量の少なさが原因のひとつとして考えられるので、モヤモヤしていることに関するインプットをしています。
小山:今の環境と新しい環境、両方に良いところがあるからこそ、グラグラされていると思うので、そこを詳しく洗い出して整理してみると良いかもしれません。
仕事で得られているものは、給与や人間関係以外にも、やりがいや達成感、感謝、自己実現など、色々なものがあります。きっと質問者さんは大事にしたいポイントをたくさん持っている方だと思うので、全部出しきってみましょう。
小山:何歳になってもチャレンジを諦めたくない気持ち、とても共感します。わたしの家族は好奇心旺盛で、新しいことを色々始めることが好きが好きなので、それに影響を受けてわたしも何かをやってみるのですが、いざ始めると自分の不甲斐なさに落ち込むことも多々あって。
だからわたしは、大きなことを成し遂げてやろうと思うのではなく、昨日の自分よりも今日の自分が前に進めていたらそれで十分だと思うようにしています。
岡田:「行動するのが大切」って頭の中ではわかっているはずなんですけど、なかなか一歩を踏み出すのは簡単ではないですよね。
わたしの場合は、自分でなんとかしようとせずに、身を置く環境を変えるようにしています。わたしのパターンとして外的な刺激を受けてエネルギーが湧き、行動することが多いので、エネルギーが湧くカフェに行ったり、エネルギーが湧く人に話しかけたりしますね。
なにか踏み出したい時、どうしたら行動するエネルギーが生まれるのかを考えてみるのがオススメです。
小山:不安の原因が定かではありませんが、「失敗して途中でやめてしまうかも」という漠然とした不安であるのであれば、1ヵ月、今週、今日みたいに期間ごとに達成度を区切って、一歩ずつ小さな挑戦を作ってハードルを下げてみると良いかもしれません。自分へのご褒美も大事ですね。
東野:わたしが行動できないときは、「やらなくても死ぬわけじゃないし」と思って、心の平穏を保っています。でももし行動に移せたら自分で自分を褒める。そうやってモチベーションを維持していますね。
寺田:わたしは何かをやろうと思ったら、それを達成しなかったときの最悪の結果をまず想定します。不安を原動力にするタイプなのかもしれないです。
岡田:いろいろな不安との付き合い方が出てきたところで、そろそろお時間になりました。今回のイベントで、参加者の皆さんにとって何かヒントになることがあれば嬉しく思います。本日はご参加いただきありがとうございました!
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LiBでは、個人と企業のライフシフト支援事業を展開。自分らしい生き方と働き方を叶えたい人が、時間や場所の制約に捉われることなく、経験を活かして活躍できる仕事に出会える転職サービス「LIBZ」を運営しています。詳しくはHPへ。
LYL(リール)は、コーチング×コンサルティングで個人と組織の両方から、企業課題の解決をサポートしています。D&I推進、女性活躍推進、リーダー育成、ウェルネスのお悩みをお持ちの企業様はぜひLYLへ。詳しくはHPをご覧ください。