『冷たい人』

この前ふと『冷たい人』と言う言葉が頭に浮びました。

私は私の経験しか分からないので他の人と比べる事は出来ないのだけど、いつもどこか冷めた目で見ている部分があったんじゃないかなって思います。

そして最近は特にますます冷たい人になっていっているんじゃないかなって思う事もあります。うーん。冷たいと言う言い方はちょっと違うのかな。
元々ベタベタするタイプではなくサラッとしてはいるのだけど、あっさり感が更に増している気がします。

あーしてあげたい、こーしてあげたいとか、こうすれば良いのにと思う反面、
気づいているかどうかは別として、魂が選んでいる人生で、それはそれでその本人にとっては最善なんだろうなとか、本人はすごく大変でもそれは経験しないといけない、それを乗り越えないといけない課題なんだろうななどと思ってしまうと、あらゆる事から感情を切り離してしまう。経験自体に良いも悪いもないと言う感じで、あまり物事に絡まりにくくなっているのかもしれません。

結局の所、人それぞれの学びがあって、その方法もそれぞれだし、その人のタイミングと言うのもある。自分の経験談を話したりして、私の場合はこうなって、こんなだったよとか、こんな話もあるよとか話したりして、何か解決策に繋がったら良いなと思うけど、それをどうするかはその本人次第と言うか。
アドバイスをしてその人が本当に理解して行動に移してくれたなら別だけど、
そうではなく、理解なしに回避しただけなら、一時的に失敗などや辛い経験をしないようにしてあげても、本人がその課題をクリアしない限り、次々と同じ課題はやってくるので、私が代わりにやってあげる事はできない。
その辺、見守るだけしか出来ない時はちょっとしんどいですけどね。


また時には、別に解決方法を探している訳ではない事も多い。
あれこれ文句は言うけど、文句を言って聞いてもらいたいだけで、特に解決しようとは思っていない事も多いです。
そんな時は、こうかもしれないよ、こうしてみるのはどう？って言った所で、
でも〜○○○。って感じになる。　
勿論グチを言いたいだけの時もあるから、ただ話したいと言う時はちゃんと聞くようにはしているつもりだけど、もし誰々があーして、こーしてって言われても、「なんて酷い人、あの人が悪い！」って悪口に乗ってあげる事があんまりないから、話し相手としてどうなんだかって思います。私だと満足度合いが足らないんじゃないかな。
勿論私が大切に思う人の感情がブワーッと入ってきて、すごく感情的になる事もあるけど、ちょっとしたグチくらいなら、ふーんで終わる事が多い気がします。

良い悪いも見る視点によって変わってくるし、何をどう感じるかはほとんど個人によると思うしなあ。
そうなってくると、本当に良い悪いの境界線もだんだんあやふやになってくると言うか。勿論究極的な事では、善悪という所はあるのだけど、もうちょっと生活レベルな事で言えば、私はそう思わないけど、あなたはそう思うんだねという感じで落ち着いてしまう。　

何かを変えたいと思うとしたら、自分が変わるしか方法がないと思うので、なんでも結局自分次第な所もあると思います。
例えば、すごくいやな人がいるとします。その人のどこどこが嫌だと思って、どうにか相手にそこを変えて欲しいとあれこれします。もしかすると、それで相手が変わるかもしれない。でもそこでこの場面を上手く切り抜けても、また次に似たような人や状況が出てくると思います。それは根本的な所は変わっていないから。自分は変わらず、相手にだけ変わって欲しいと思っているから。
自分の生活習慣や食生活は変えないけど、薬だけ飲んで治ると思っているのと同じかなと思います。

じゃあどうしたらいいのかというと、別の方法として、相手ではなく自分の方にフォーカスします。
結構こう言う、何度も繰り返しているような事は、相手がどうこうというよりは、自分の方に目を向ける事で上手くいく事が多いと思います。自分のことを深掘りしてみて見ると、こういう風に感じているから、相手のここが私にはこう感じるのかとか、何かが見えてくると思います。

そうしていると、同じ場面に出会しても、前まではすごく嫌だった相手の部分が前より気にならなくなって行く。それは別に相手が変わったからではなくて、自分の視点が変わったからなんですよね。
相手の事を変えようとしていた時は、一度クリアしてもまた次々と同じような事が出てくるけど、自分の視点が変わると、それはその一回だけじゃなくて、
この先出会う人や、起こる事柄全てに対応出来る。


分かっているような感じで話していますが、私もまだ現在進行形で、今書いている事は、今の時点での私が感じている事なので、この先また違うなって思う事も出てくるかもしれません。

意見の違いなどで悲しく感じてしまう事があったり、色々時々ぽっと出て来ては繰り返して、また来たなって思う時があります。
でもこれは例のアレだなって気がつくと、不思議とそう言う気持ちが長続きしないんですよ。
怒りや悲しみを感じ難くくなる訳ではないんだけど、感じた後に普通に戻るまでの時間が短くなる気がします。

主人との間の話を例にすると、前は主人に対して腹が立った時は、長いことダンマリを決め込んでいたりしていました。私は感情を表現するのが苦手だし、それを言葉にするのはもっと苦手。私の場合は更にハードルを上げて英語でとなると、もう面倒くさくなって、もう喋らない！ってなっていました。
反対に主人はすごくおしゃべりで、感情にも結構オープンで、私が構って欲しくない時にあれこれ聞きにくる。あれこれ聞かれると、余計に腹が立つし、感情をうまく表現できないからか、話そうとすると怒りより悲しみの方が勝ってしまって、すぐ泣いてしまうんですよね。で、勝ち気なもんだから、泣き顔を見せたくないので、そう言う場面には泣かないように更に感情を抑えようとしていました。


意見の違いは当たり前って思えば、へーそう考えるんだねで終わる話だし、
意見の違いやなんかで私が悲しくなって、放っておいて欲しい時に、主人があれこれ聴きにくるのは、私が主人に伝えようとしないから。主人は主人の知る方法で私のことを理解しようとしてくれていた。私が初めから伝えようとしていれば、後からあれこれ聞きにくる必要がないんです。
そしてまたその根本的な所は、本当の私を分かって欲しいと言う願いだと思うし、理解してもらえないと言う寂しさだと思います。
伝えても分かってもらえなかったら、更に悲しい。だから閉じちゃったって感じでしょうか。
分かってして欲しいのに、分かってもらえなかったら悲しいから伝えない。
これじゃあ　そりゃ分かって貰えないでしょうよって感じです。

数年前に、何度も自分の思いを言葉にしてちゃんと伝えなさいっていうメッセージを受け取っていたにも関わらず、まあ大丈夫だろうって放っておいたら、
今の人生で一番最悪と言うような事に繋がってしまったので(一応主人の為に言っておくと、浮気とかそう言う話ではありません。)、それ以降は、言葉にするのが難しくても、泣いてしまっても、伝えないといけない事は伝えようと努力はしています。

話はちょっとずれますが、私は占星術で言うアセンダントは蟹座なんですが、
蟹座の人は、泣き虫だって聞いて、その時は確かにって思いました。

ちょっと冷めた目で見ている所もあったと思うけど、感情を出すのを抑えていたって言う事もあるかもしれません。年をとってくると、だんだんまた子供に戻っていくと言うか、いい意味でだんだんいろんな事がどうでも良くなってくると言う感じもあるので、この先程よくなってくるんじゃないかと思っているんですがどうかな。
投げやりな意味でどうでもいいと言うよりは、私にとって大切な部分とそうでない部分が以前よりはっきりして来ていると言う感じかもしれません。
今でも冷めた目で見ている部分もあるけど、自分が好きな事に対する情熱というか、これが好き！と言うような感覚は前よりも増している気がします。

冷たい人と言うより、前よりシンプルな人になって行っているかもしれません。