ファミリー・サポート・センター
夏休みにファミリー・サポート・センター(以下ファミサポ)を初めて利用してみた。
ファミサポは以前に登録したものの、事前の手続きや顔合わせが大変そうだなと尻込みし、利用に至っていなかった。
それではなぜ利用してみたかというと、きっかけは夫の入院だ。7月末に腸炎で入院した。
その時は、他府県に住む母に無理言って手伝いに来てもらったが、限度がある。
うちには9歳の娘と発達に凹凸がある7歳の息子が暮らしていて、ジェットコースターに乗っているような毎日だ。息子は週に2日程フリースクールや放課後デイサービスに通い、その他の時間を自宅で過ごす。1つ年上のお姉ちゃんは、「弟だけ学校休むのは、ズルい」と、はっきり言葉と態度で不満を示し、眉間にシワをよせて迫ってくる。
地域で、家族4人暮らしていくには、どうしたらいいんだろう…
そんなこんなで、ファミサポを検討、夏休みの終わり頃、思いきって体験してみた。
実際の利用のながれ
①利用するため、まずは住む町のファミサポ相談窓口へ向かう。
②利用希望の意向を伝え、申込用紙を記入。
*今回の目的は、申し込みから実際に利用するまでの流れと、子ども達の様子を確認すること。利用時間は1時間、午後14時半から姉弟2人を自宅でみてもらうことにした。
③支援員さんが見つかり次第連絡しますとのことで、さっそく翌日に相談窓口の職員さんから連絡が入る。希望の候補日を伝え、日程が決まる。
*子ども達には、「○月○日のお昼から、おばちゃんが遊びに来てくれるよ」と事前に何度か声をかけておいた。
利用日当日
午前中は、「お昼から、おばちゃんが遊びに来てくれる」と、子ども達は楽しみにしている様子がみられた。
約束の時間に担当職員さんと支援員さんが一緒に来られ、支援の時間や料金についてもう一度確認し合い、連絡先など書類を交わす。
家の中を走り回ったり、感情の揺れ動きも多少はあったようだが、自宅なためか緊張する様子は見られず支援員さんに積極的に関わっていた。
一緒にリビングで段ボールを使ってジョキジョキ、ペタペタ工作開始。子ども達はにぎやかに作っていた。私はその間、少し離れた所で職員さんと話したり洗濯物を取り入れたりする。
1時間のお願いだったので、あっという間に終わりの時間が近づいて、支援員さんは、子ども達に片付けを促し終了。(その後もしばらく姉弟の工作タイムは続いた。)
その場で現金での利用料の支払いを済ませ、玄関でお別れをした。
*今回は自宅でみてもらったが、児童センターなど公共施設や支援員さんの自宅など場所は相談できる。
利用体験から気がついたこと
良いところ
・自宅なため、子ども達がリラックスした様子で過ごすことができた。
・利用時間になると来てもらえるので、見通しが立てやすい。
・女性の支援員さんで、孫とおばあちゃんのような関わりがみられた。
・顔合わせ後は、必要な時に直接支援員さんに連絡が可能。
・ファミサポ担当の職員さんがおられるので、支援員さんとの間に入ってもらうこともでき、相談しやすい。
相談や確認が必要なところ
・きょうだいを一緒に見てもらうかどうか。
・当日の子供の様子によっては時間や場所の変更が可能かどうか。
・子どもと支援員さんの相性が合うかどうか。
・交通費を含めた費用について(遠方だと高額になる)と、支払方法。
まとめ
夫の入院をきっかけに家族のこれからを考えることになり、ファミサポの利用ってどんな感じなの?を体験してみた。
想像していたより、子供たちが訪問時間を楽しんでいたことが印象に残る。
親の自分だけでなく、子供にとっても家族以外の大人と関わることは気分転換になるんだと思った。
ハードルが高いと思っていた事前の顔を合わせについては、依頼する側と支援員さんが、お互いのことを知るためにも必要だと納得。
利用の場所や時間は目的によっても変わるので、家族やファミサポの職員さん、支援員さんに相談しながら、よい方法を考えようと思う。
これから、地域の中でどういった関わりが生まれ、子供たちは育っていくんだろう。
家庭、学校、福祉、習い事…それぞれにできることは違っている。評価されたりカリキュラムが用意された場所以外にも、自分を受け入れてくれる存在や空間が人には必要で、ファミサポは、そのひとつになる可能性があると思う。
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