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スピッツ歌詞考察(第57回)僕の天使マリ


【基本情報】

僕の天使マリ
作詞:草野正宗 作曲:草野正宗 編曲:スピッツ
3分9秒

<リリース日>
1992年9月26日(3rdオリジナルアルバム「惑星のかけら」)

<収録アルバム>
惑星のかけら(1992年9月26日リリース、3rdオリジナルアルバム)

【MUSIC VIDEO】

【歌詞】

今だって君のことだけしか映らないんだマリ
まだまだ知りたいことがたくさんあるんだよマリ
僕の心のブドウ酒を 毒になる前に吸い出しておくれよ
マリ マリ マリ 僕のマリ もうどこへも行かないで

朝の人混みの中で泣きながらキスしたマリ
夜には背中に生えた羽を見せてくれたマリ
きっとこんな世界じゃ 探し物なんて見つからない
だけどマリ マリ マリ 僕のマリ もうどこへも行かないで

今だって君のことだけしか映らないんだマリ
まだまだ知りたいことがたくさんあるんだよマリ
僕の心のブドウ酒を 毒になる前に吸い出しておくれよ
マリ マリ マリ 僕のマリ もうどこへも行かないと約束して
僕を見つめていて

僕の天使マリ(作詞:草野正宗)

【考察】

今だって君のことだけしか映らないんだマリ
まだまだ知りたいことがたくさんあるんだよマリ
僕の心のブドウ酒を 毒になる前に吸い出しておくれよ
マリ マリ マリ 僕のマリ もうどこへも行かないで

今だって“君”のことだけしか見えないんだよ、マリ。
まだまだ“君”のことが知りたいんだよ、マリ。
“僕”の愛が憎しみに変わる前に、“僕”の気持ちに応えてよ、マリ。
“僕”のマリ。
もうどこへも行かないで。

朝の人混みの中で泣きながらキスしたマリ
夜には背中に生えた羽を見せてくれたマリ
きっとこんな世界じゃ 探し物なんて見つからない
だけどマリ マリ マリ 僕のマリ もうどこへも行かないで
朝の人混みの中で別れを惜しんで泣きながらキスしたね、マリ。
夜には生まれたままの姿を見せてくれたよね。
その姿はまるで、羽の生えた天使のように見えたよ、マリ。
きっとこんな世の中じゃ、理想の世界なんて見つからない。
だけどね、マリ。
“僕”のマリ。
もうどこへも行かないで。

今だって君のことだけしか映らないんだマリ
まだまだ知りたいことがたくさんあるんだよマリ
僕の心のブドウ酒を 毒になる前に吸い出しておくれよ
マリ マリ マリ 僕のマリ もうどこへも行かないと約束して
僕を見つめていて
今だって“君”のことだけしか見えないんだよ、マリ。
まだまだ“君”のことが知りたいんだよ、マリ。
“僕”の愛が憎しみに変わる前に、“僕”の気持ちに応えてよ、マリ。
“僕”のマリ。
もうどこへも行かないと約束して。
“僕”を見つめていて。

登場人物は“僕”と“君”で、“君”の名前はマリです。
二人はキスをしたり、一夜を共にしたことがあるので、恋人同士のようです。
“僕”はマリのことが大好きで、ほかの女性には見向きもせず、純粋にマリへの愛を叫びます。
しかし、執拗に名前を呼んだり、「もうどこへも行かないと約束して」と念押ししているところから、“僕”の愛が重たすぎるようにも見えます。
その重たさゆえにマリから別れを迫られ、必死で「別れないでくれ!」と懇願している様子かもしれません。

もし別れるようなことがあると、“僕”の心のブドウ酒は毒になってしまいます。
「愛情が憎しみが変わる」という意味でしょうが、そう考えるとこの主人公は、粘着質で少し厄介な人間ですね。
テーマとしては「性」と「愛」でしょう。

ちなみにこの曲は、ジッタリン・ジンに影響されて作った曲だそうです。

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