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スピッツ歌詞考察(第21回)桃


【基本情報】


作詞:草野正宗 作曲:草野正宗 編曲:スピッツ&亀田誠治
3分56秒

<リリース日>
2007年10月10日(12thオリジナルアルバム「さざなみCD」)

<収録アルバム>
さざなみCD(2007年10月10日リリース 12thオリジナルアルバム)

【MUSIC VIDEO】

【歌詞】

切れた電球を今 取り替えれば明るく
桃の唇 初めて色になる
つかまえたその手を 離すことはない
永遠という戯言に溺れて

何も無かったよ 巡り合えた理由など
やっと始まる 窓辺から飛び立つ
ありがちなドラマを なぞっていただけ
あの日々にはもう二度と戻れない
他人が見ればきっと 笑いとばすような
よれよれの幸せを追いかけて

柔らかな気持ちになった
甘い香りにつつまれ

つかまえたその手を 離すことはない
永遠という戯言に溺れて
他人が見ればきっと 笑いとばすような
よれよれの幸せを追いかけて

桃(作詞:草野正宗)

【考察】

切れた電球を今 取り替えれば明るく
桃の唇 初めて色になる
文字通り読むと、
「電球が切れたので取り替えると、部屋が明るくなり、
桃のような唇の色がより鮮明に見えるようになった」
ですが、唇の色は電球が切れる前も見えていたはずです。
ということは、ここは何かを比喩しています。

「切れた電球」とは、今まで見えてなかったということ。
つまり、気づいていない状態をあらわしています。
それを「取り替えれば」なので、気がついたということになります。

まとめると、
「彼女の桃色の唇に、初めて色っぽさを感じた」
といったところでしょうか。

つかまえたその手を 離すことはない
永遠という戯言に溺れて
「永遠」なんてありえないので、戯言に聞こえるかもしれないけど、彼女を一生離さない。
そのことで頭がいっぱいになっている。

何も無かったよ 巡り合えた理由など
やっと始まる 窓辺から飛び立つ

気がついたらいつもそばにいたから、今まで運命とか奇跡とか、巡り合えた理由を考えることなどなかった。
本当の美しさに気づいて、これからがやっと始まりだ。
一緒に飛び立とう。

ありがちなドラマを なぞっていただけ
あの日々にはもう二度と戻れない

なんとなく彼女がいて、なんとなく結婚して、なんとなく幸せになりたいと思っていたけれど、今はもうそうじゃなく、明確な未来がある。

他人が見ればきっと 笑いとばすような
よれよれの幸せを追いかけて

他人から見たら不格好で笑われるかもしれないけど、二人だけの幸せを追いかけよう。

柔らかな気持ちになった
甘い香りにつつまれ
幸せで優しい気持ちになった。
桃のような甘い香りにつつまれて。

つかまえたその手を 離すことはない
永遠という戯言に溺れて
他人が見ればきっと 笑いとばすような
よれよれの幸せを追いかけて

「永遠」なんてありえないので、戯言に聞こえるかもしれないけど、彼女を一生離さない。
そのことで頭がいっぱいになっている。
他人から見たら不格好で笑われるかもしれないけど、二人だけの幸せを追いかけよう。

ふとした瞬間に彼女の本当の美しさに気づき、永遠に二人でいたいと感じた男の曲でした。
この曲も「夜を駆ける」と同様、官能的な歌詞とメロディでファンの間で高い人気を誇っています。

「桃の唇 初めて色になる」「甘い香りにつつまれ」といったところがエロスを感じさせるので、やはり「性」がテーマの曲です。
「桃」=「お尻」、「唇」=「陰唇」or「肛門」と考察せずに済んでよかった…

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