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スピッツ歌詞考察(第55回)ミーコとギター


【基本情報】

ミーコとギター
作詞:草野正宗 作曲:草野正宗 編曲:スピッツ
2分46秒

<リリース日>
1991年11月25日(2ndオリジナルアルバム「名前をつけてやる」)

<収録アルバム>
名前をつけてやる(1991年11月25日リリース 2ndオリジナルアルバム)

【MUSIC VIDEO】

【歌詞】

ミーコの声は誰よりも強い だけどはかない
そしてミーコの彼はミーコの彼じゃない
誰も知らない
いつかは二人で 幸せになりたかった
手垢まみれのギターと今日も

ミーコのぎこちないギターもいい すごくせつない
そしてミーコのうたう恋のうたもいい なぜかうれしい
憧れるだけで憧れになれなかった
手垢まみれのギターと今日も

一人よがりじゃなくて 嘘じゃなくて
大きな“パパとミーコ”のようなギターと
今日もうたうよ裸の世界を

ミーコの声は誰よりも強い だけどはかない
そしてミーコの彼はミーコの彼じゃない
誰も知らない
いつかは二人で 幸せになりたかった
手垢まみれのギターと今日も

ミーコとギター(歌詞:草野正宗)

【考察①】

ミーコの声は誰よりも強い だけどはかない
ミーコの歌声は誰よりも力強い。
だけど、はかなさを感じる声だ。

そしてミーコの彼はミーコの彼じゃない
誰も知らない
そしてミーコの歌に登場する“彼”は、“彼氏”のことじゃないらしい。
実際のところはわからないけど。

いつかは二人で 幸せになりたかった
手垢まみれのギターと今日も
いつかミーコと二人で幸せになることを夢見ていた。
使い古して手垢まみれになったギターを握りしめて、今日もそのことを歌う。

ミーコのぎこちないギターもいい すごくせつない
ちょっとぎこちないけど、ミーコが奏でるギターの音色はすごくせつなくていい。

そしてミーコのうたう恋のうたもいい なぜかうれしい
そしてミーコが歌う恋のうたもいい。
聴いててなぜかうれしくなる。

憧れるだけで憧れになれなかった
手垢まみれのギターと今日も
ミーコに憧れるだけで、ミーコの憧れの存在になれなかった。
使い古して手垢まみれになったギターを握りしめて、今日もそのことを歌う。

一人よがりじゃなくて 嘘じゃなくて
大きな“パパとミーコ”のようなギターと
今日もうたうよ裸の世界を
独りよがりの歌じゃなくて、嘘の歌でもない。
ミーコにとっての“パパ”のように大事なギターとともに、今日も感じたことをそのまま歌うよ。

ミーコの声は誰よりも強い だけどはかない
ミーコの歌声は誰よりも力強い。
だけど、はかなさを感じる声だ。

そしてミーコの彼はミーコの彼じゃない
誰も知らない
そしてミーコの歌に登場する“彼”は、“彼氏”のことじゃないらしい。
実際のところはわからないけど。

いつかは二人で 幸せになりたかった
手垢まみれのギターと今日も
いつかミーコと二人で幸せになることを夢見ていた。
使い古して手垢まみれになったギターを握りしめて、今日もそのことを歌う。

登場人物は、主人公とミーコとミーコのパパで、主人公はギターを弾いて歌うシンガーです。
一方ミーコも、まだぎこちなさは残るものの、ギターを弾きながら恋のうたを力強く、そして儚げに歌うシンガーです。

主人公とミーコは恋人同士で、主人公はいつか二人で幸せになることを夢見ていました。
しかし、ミーコが一番大切にしていたのはパパでした。
主人公と付き合うことを、ミーコのパパが許さなかったのでしょう。

そして主人公は、ミーコが歌う恋のうたに登場する“彼氏”はミーコの彼(つまり自分)ではないと感じはじめ、二人で幸せになる夢を諦めます。
主人公はミーコとの失恋をありのまま、思うがままにギターの音にのせて歌うのでした。

以上が、この曲を聴いてまず最初に感じたイメージです。
では次に、スピッツの曲のテーマの一つである「性」の要素を強めで考察していきましょう。

【考察②「性」】

ミーコの声は誰よりも強い だけどはかない
Hの時のミーコの声は誰よりも大きい。
だけど、どこかはかなさを感じる。

そしてミーコの彼はミーコの彼じゃない
誰も知らない

そして自分はミーコの彼氏のようで、正式に彼氏になったわけじゃない。
本人もよくわかっていない。

いつかは二人で 幸せになりたかった
手垢まみれのギターと今日も
いつかは二人で幸せになりたかった。
自分のアソコを握りしめて、今日もミーコのことを想いながら一人Hをしている。

ミーコのぎこちないギターもいい すごくせつない
慣れない手つきでミーコにアソコを握られるのも、すごくたまらない。

そしてミーコのうたう恋のうたもいい なぜかうれしい
そしてミーコの口でしてもらうのもいい。
なんだかうれしくなる。

憧れるだけで憧れになれなかった
手垢まみれのギターと今日も
ミーコに憧れるだけで、ミーコの憧れの存在になれなかった。
自分のアソコを握りしめて、今日もミーコのことを想いながら一人Hをしている。

一人よがりじゃなくて 嘘じゃなくて
大きな“パパとミーコ”のようなギターと
今日もうたうよ裸の世界を
「独りよがりじゃないぞ!」
「嘘じゃないぞ!」
「俺のアソコはミーコのパパのように大きいんだ!」
と心で叫びながら。

ミーコの声は誰よりも強い だけどはかない
Hの時のミーコの声は誰よりも大きい。
だけど、どこかはかなさを感じる。

そしてミーコの彼はミーコの彼じゃない
誰も知らない
そして自分はミーコの彼氏のようで、正式に彼氏になったわけじゃない。
本人もよくわかっていない。

いつかは二人で 幸せになりたかった
手垢まみれのギターと今日も
いつかは二人で幸せになりたかった。
自分のアソコを握りしめて、今日もミーコのことを想いながら一人Hをしている。

以前「8823」で、ギターは自身の男性器のことをさしていると考察しましたが、今回も同じように考察するとこうなります。
主人公とミーコは過去にカラダの関係はあったものの、彼氏彼女の関係ではありません。
主人公はミーコを彼女にして、行く行くは二人で幸せになることを夢見ていましたが、残念ながら叶いませんでした。
ミーコとのHが忘れられない主人公は、今日もミーコのことを想いながら一人Hをするのでした。

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