高等学校 情報Iの要点 用語 メッセンジャーアプリ #1

リュディアです。皆さんが接することの多い用語について教科書より深く見て考えてみる用語の説明です。今回は メッセンジャーアプリ という用語を見ていきます。

メッセンジャーアプリは、他にもインスタントメッセンジャーモバイルメッセンジャーメッセンジャーチャットアプリなどいろいろな呼び方があります。本まとめではメッセンジャーアプリと呼ぶことにします。

皆さんが日常的に使っている LINE はメッセンジャーアプリの1つです。SNS のまとめと同じ内容になりますが、LINE はSNS機能を持つメッセンジャーアプリの1つと言えると思います。一方で Facebook はメッセンジャーアプリ機能を持つ SNS の 1 つと言えると思います。一瞬、何を言われているのかわからない方はもう一度文章をゆっくり読んでみてくださいね。

最近のメディアでは SNS とメッセンジャーアプリという用語がごっちゃになって使われています。皆さんは区別可能なようにしておいてください。双方に属するアプリが多いですが、メインの機能がSNSおよびメッセンジャーのいずれなのか注意すれば判断可能だと思います。

メッセンジャーアプリの歴史は古いです。私が最初に使ったのは Skype のチャット機能です。要はメッセージのやりとりで、実は電子メールよりも古くからあったものかもしれません。UNIX という OS 上で write コマンドでメッセージを送ることができました。今から思えば write コマンドも貧弱ではありますがチャット機能の1つですね。UNIXの研究者たちは write コマンドでメッセージが送られてきたり、電話をかけてこられたりすると研究に没頭しているのに邪魔をされると考えて電子メールシステムを考え出しました。仕事を中断することなく自分が確認したいときに確認できる、という意味です。

しかし携帯電話でメールを使えるようになったころからでしょうか?電子メールにすぐに応答すべきというような風潮が蔓延し始め、最近のメッセンジャーアプリでは既読かどうかまで相手に表示されるようになってしまいました。当初、LINE で既読かどうかがわかるようになっていたのですが、MS Teams のチャット機能でも今は既読かどうかわかりますね。メッセージの横に目のマークが表示されています。本当にせわしない。

ところでメッセンジャーアプリの世界シェアはどうなってると思いますか?よく LINE は韓国製のアプリで日本と韓国、台湾など一部の国だけで使われていると言われていますが実際はどうなのでしょうか。

1位の WhatsApp と3位の Facebook Messanger は買収の経緯もあり共に Meta Platforms 社の製品です。単位が Million なので WhatsAppだけで 20億人というものすごい数になっています。2位の WeChat は中国、台湾で実質標準ですね。決済プラットフォームでもあり日常生活にかかせないものになっています。

Snapchat はメッセンジャーアプリにいれてよいのか微妙ですがここでは4位にはいっています。Telegram は元々はロシア製ですが今は会社が米国に移っています。はからずもロシア、ウクライナの戦争で Telegram を通した発信がメディアで取り上げられることが多く、それらのニュースで Telegram というアプリの存在をしった方も多かったのではないでしょうか。

このように見ると日本で使われているLINEというアプリは世界の中では微々たるものとなっています。規模も小さすぎて買収される対象にもならないのでしょう。

では、ごきげんよう。

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