高等学校 情報Iの要点 用語 メッセンジャーアプリ #2

リュディアです。皆さんが接することの多い用語について教科書より深く見て考えてみる用語の説明です。引き続き メッセンジャーアプリ という用語を見ていきます。

今回は特定の国でのみシェアの大きなメッセンジャーアプリを見てみましょう。

LINE:日本、台湾
Kakao Talk:韓国
Zalo:ベトナム
Phoenix:アルジェリア
Discord:スロベニア
WeChat:中国

WeChat は中国と一部台湾の中華圏でのみ圧倒的なシェアなのですが中国の人口が多いため世界レベルで見ても5位以内の市場シェアを持ちます。他の国は人口が少ないので、それぞれの国の中で圧倒的であったとしても世界レベルで見ても小さなシェアにしかならないわけです。日本での LINEユーザは 8500万人と言われています。総人口 1.25億人として70%の人が使っていることになります。赤んぼから100歳の方までを母数にしての 70%なので、スマートフォンを持っている人を母数にするとほぼ100%と言ってもよいのではないでしょうか。

日本や韓国はこの手の半端なもの、というか、ガラパゴス化すると言われるようなものが多いですね。世界的に標準になるようなものと、何か人気が出る軸が違うというか、そういう国なのでしょうか? LINE にしてもスタンプ機能と既読かどうかが表示されることで人気に火がついたと言われます。しかし他の国で人気が出ないということは、やはり日本人独特の何か琴線に触れるものがあるのでしょう。

ここで皆さんに注意してもらいたいことは、ITの世界では市場シェアが大きいものは最終的に市場シェアが小さいものを飲み込んでしまうということです。今の日本はメッセンジャーアプリにしろ、クラウドにしろ、重要なソフトウェアで国産のものがほぼ存在しない状態です。学生の皆さんが仕事をするころには、さらに外国産のソフトウェアシステムやアプリが日本国内の主流になっている可能性があります。そうなったときに、何に注意しないとダメなのか、自分で判断できるようになってほしいと思います。

では、ごきげんよう。

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