住宅ローンについて #4

リュディアです。引き続き住宅ローンについて見ていきます。本まとめのきっかけとなった日本経済新聞の報道は次のものです。

前回までのまとめは次のリンクを見てください。

今回は住宅ローンのタイプで固定金利変動金利のどちらを選択すべきか、というあるいみ回答の無い問いについて考えてみます。

固定金利タイプ、変動金利タイプそれぞれのメリット、デメリットが次のようになることは簡単に理解できると思います。

固定金利タイプ:金利上昇のリスクが無い、一方で変動金利タイプへの変更は困難、同時期の変動金利タイプより金利が1%程度高い

変動金利タイプ:固定金利タイプより金利が低い、固定金利タイプへの変更は容易、一方で金利上昇のリスクがある

大きくはこのように分類できると思います。世の中の景気、つまり金利の先行き動向や個人の住宅購入時に使える資産、購入者の収入状況によりどちらの金利タイプが正解というのは無いと思います。

2022年11月9日の日本経済新聞に次のような報道が出ました。

フラット35は国交省、財務省の特殊法人である住宅金融公庫を前身とする住宅金融支援機構が提供する固定金利タイプの住宅ローンです。厳密には証券化した商品を民間企業が引き受けるといった仕組みになっているのですが、話を簡単化するために住宅金融支援機構が提供する固定金利タイプの住宅ローンとしておきます。

一般に個人が住宅ローンを組む場合には民間金融機関かフラット35に分かれると考えてよいと思います。フラット35は固定金利タイプのみなので、民間金融機関の変動金利タイプと比較すると金利が高く感じられます。そのため民間金融機関の変動金利タイプと競うために固定金利タイプのフラット35の金利がさらにさがっているという報道です。何と1.48%となったとのことです。個人的には固定金利で 1.48%であるなら、住宅ローンはフラット35一択なのですが、変動金利のさらなる低金利は魅力的なんでしょうね。

ただこの半年の欧米のインフレと金利上昇幅と上昇期間を考えてみてください。金利は短期に急激に上昇します。上昇するときに変動金利タイプから固定金利タイプに切り替えれば大丈夫と考えておられる方は注意した方がよいと思います。おそらく変更したときには、高い金利になってしまった固定金利を掴むことになるのではないでしょうか。

結局、金利の底と天井がわかる、と思っている方は株式の底と天井がわかると言ってるのと同じことなので、偶然を除外すれば誰にもわからないわけです。私は住宅ローンを持っていないので他の方のローンの組み方に口を出す話でも無いのですが、目先の利益のために高いリスクをとっている方が多いように感じたので少し批判的なコメントを書きました。

では、ごきげんよう。

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