住宅ローンについて #3
リュディアです。引き続き住宅ローンについて見ていきます。本まとめのきっかけとなった日本経済新聞の報道は次のものです。
前回までのまとめは以下から見てください。
今回は住宅の資産価値について考えてみます。日本経済新聞の記事のポイントにも住宅の資産価値も伸び悩み、売却しても家計破綻の恐れと書かれていました。どういうことでしょうか?
集合住宅はわかりにくいので戸建て住宅を考えてみます。例えば土地を2,000万円、住宅を2,000万円の合計 4,000万円で購入したとします。土地は景気やインフレ率に依存するので何ともいえませんが、住宅部分の2,000万円は時間の経過に従い価値が目減りしていくのが自然なものと考えますよね。
実際、地震保険や火災保険を含む損害保険も築年数の経過とともに保証される保険料が小さくなっていきます。固定資産税や土地計画税の案内を見ていても、10年近く経過すると土地に対する税金だけで建物に対する税金はかなり安くなります。日本ではこれが自然だと思われています。
ただ30年や35年という長期のローンを組んで住宅を購入し、不幸にも購入途中でローン返済ができなくなり、やむなく売却する場合を考えてみてください。手放したときに土地はまだしも住宅の値段がゼロになってしまっていると売却してもローンの残金を支払えない場合が発生します。これが日本経済新聞の中にも書かれている売却しても家計破綻の恐れとされている部分です。
完全に日本だけの問題なのかどうかはわかりませんが、よく比較対象として出される欧米の住宅ではこのような現象は発生しない、むしろ住み続け、その間にメンテナンスをすることで住宅部分の価値も上昇すると言われています。例えば次のような記事が参考になります。
日本人はあらゆるものに新品を望む傾向が強いと言われています。住宅についても同様です。また産業政策として新築を次々と建てて販売することで住宅メーカーを頂点とする工務店や職人さんの職を確保するという意味合いもあります。
今後、少子化とともに日本の住宅事情がどのように変化していくのか興味深いところです。
続きに興味のある方は次のリンクからどうぞ。
では、ごきげんよう。
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