高校 情報I/II プログラミング #2
リュディアです。高校の情報の授業で実際にプログラミングを行う際の環境についてまとめてみます。前回は高校の情報の授業で扱うプログラミング言語は実質 Python, JavaScript, VBA, Scratch であること、そして Scratch は他のプログラミング言語とは毛色が異なる言語 (?) であることを説明しました。
他の3つの言語、つまり Python, JavaScript, VBAを比較した場合、VBAも存在の意味が異なります。今回は VBA についてまとめてみます。
VBA は Visual Basic for Applications の略です。MicroSoft という会社をご存知ですよね? MSとも言います。Windows や Office を開発している米国の会社です。現在のパソコンを半導体企業インテルとともに牽引していきたソフトウェアの巨大企業で両社を合わせて Wintel と言われることもあります。創業者の一人であるビル・ゲイツは大富豪としても有名ですね。参考に2022年の世界長者番付へのリンクをつけておきます。
VBAの何が他の言語、つまり Python や JavaScript と異なるのでしょうか? VBAは MS が発売している Office というソフトウェアパッケージに含まれる Word や Excel 上で使うことが可能なプログラミング言語です。Word はワープロ、Excel は表計算のアプリケーションですが、そのアプリケーションの中で単純な繰り返し処理を手で行うのではなく自動で行いたいというような場合にVBAを使います。
では VBAを実際に動かしながら勉強してみたいと思った場合にどうすればよいでしょうか?個人的にわかりやすいと思うのは表計算アプリのエクセルの上で VBA を動かすことです。エクセルで行いたい単純かつ時間のかかる作業を VBA で自動処理するイメージです。そのうちに私どもでもエクセル上の VBAプログラミングについてまとめてみたいと思います。
2017年付近に MS がエクセル上で Python をサポートするかも、という噂も出ました。
しかし結論としては実装されることはありませんでした。しかし JavaScript のエクセルへの実装は進んでいるようです。
もともと MS は JavaScript を拡張した TypeScript という言語を開発、サポート、公開しています。このような経緯もあり Python よりは JavaScript の方が企業戦略上良いのかもしれませんね。
個人的な意見ですがプログラミング言語の勉強に時間を割くのであれば、VBAは軽く触るくらいにして Python か JavaScript を勉強した方がよいと思います。VBAも知っていると便利なときはあるのですが、時代の流れを考えると Python や JavaScript を勉強する方がよいと思います。もちろんこれらの言語は入門用であって、今後皆さんが業務でプログラミングを使う際には他のプログラミング言語を使う可能性もります。しかし Python や JavaScript の勉強は必ず役に立つと思います。
では、ごきげんよう。
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