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リュディア書評

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2023年11月の記事一覧

書評 息が詰まるようなこの場所で

リュディアです。息が詰まるようなこの場所でを読みましたので感想です。

広告にタワマン文学という表現がありましたが、どうなんですかね?舞台がタワーマンションになっただけで、過去にも新興住宅地であったり、長屋であったり、アパートの同じ階であったり、といった同じエリアに住む人たちの人間模様を描いた作品は多数あります。軽い読み物を求めているならちょうどよいかもしれませんね。

では、ごきげんよう。

書評 実践型クリティカルシンキング

リュディアです。実践型クリティカルシンキングを読みましたので感想です。

はやりのキーワードなので大学生や新入社員にはよいのではないですかね。このくらいの内容であればもう少し薄い書籍でもいいのではないでしょうか。あまりしっかりとした内容は感じられませんでした。

では、ごきげんよう。

書評 東京藝大で教わる西洋美術の見かた

リュディアです。東京藝大で教わる西洋美術の見かたを読みましたので感想です。

少し硬いエッセイという感じですかね。読みやすいし、西洋美術に対して完全素人の私から見ても新しいものの見方を知りえたような気分になりました。西洋美術、西洋美術史に詳しい方が読めば物足りないのか、あるいはそれでも斬新な内容なのかはわかりませんが、面白かったです。

では、ごきげんよう。

書評 遅考術 じっくりトコトン考え抜くための「10のレッスン」

リュディアです。遅考術 じっくりトコトン考え抜くための「10のレッスン」を読みましたので感想です。

実践的で具体的な内容も多く、注意すべきバイアスについても書かれています。面白いのですけど、私には合わないな、という感じの内容でした。よく売れてるようですし、面白い切口だと思うのですけど人それぞれの好みということで。

では、ごきげんよう。

書評 差別の哲学入門

リュディアです。差別の哲学入門を読みましたので感想です。

新鮮な本でした。最近、哲学に関する書籍が増えてきているように思いますが、このような切口での書籍はなかったのではないでしょうか。「差別とはどういうものか」「差別はなぜ悪いのか」「差別はなぜなくならないのか」の3つの問いとして書籍が展開していきます。

私のような素人にも文章が硬すぎず、かといってふわふわの内容でもなく歯ごたえのある内容でした

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書評 クロコダイル・ティアーズ

リュディアです。クロコダイル・ティアーズを読みましたので感想です。

自分の頭の中にいろいろな描写が浮かび、だれを疑わしいと思うか読者に任せるように感じました。主人公の女性の心理描写だけがなされておらず、周囲の他の人の心の葛藤や会話の内容で家族、親戚同士での疑心暗鬼を呼び起こすミステリーと言えます。これは面白いのではないですかね。私はこの作者が好きでほぼすべての作品を読んでいますが、本作は相当なあ

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書評 半分、減らす。―――「1/2の心がけ」で、人生はもっと良くなる

リュディアです。半分、減らす。―――「1/2の心がけ」で、人生はもっと良くなるを読みましたので感想です。

僧侶かつ医師である川野 泰周の書籍です。いわゆるミニマリストや断捨離本ではなく、楽にシンプルにいきましょう、という感じの本ですね。自分の生活や習慣を見直し、精神が落ち着くような良い書籍だと思います。お勧めです。

では、ごきげんよう。

書評 左傾化するSDGs先進国ドイツで今、何が起こっているか

リュディアです。左傾化するSDGs先進国ドイツで今、何が起こっているかを読みましたので感想です。

最新のドイツの様子をドイツ国内居住の著者が何か違うと思いながらまとめた書籍です。ドイツは確かにまじめな国民性と高い技術力があるのですが政治がグダグダなんですよね。あとは大きな戦争の火種になる国というイメージです。この本を読んで思ったのは、何となく最近の日本もこの本に書かれているドイツに似てきてるよう

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書評 絶滅動物物語(2) (ビッグコミックススペシャル)

リュディアです。絶滅動物物語(2)を読みましたので感想です。

以前に絶滅動物物語の一巻についても投稿しています。

そのときも同様の感想なのですけど、胸の奥がきゅっとされる感じというか何というか人間に厳しいコミックスです。人間たちよ、現実を見ろ、と突き付けられている感じがします。良書だと思います。1巻のときも書きましたが、学校の図書館において児童、生徒たちが読めるようにしてあげてほしいな、と思い

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書評 世界の宗教地図 わかる!読み方: 複雑な世界の問題も一気につながる

リュディアです。世界の宗教地図 わかる!読み方: 複雑な世界の問題も一気につながるを読みましたので感想です。

こじつけではないか、と思われる箇所もありますが、それを割り引いても十分に面白いです。2-3ページで1つのトピックスというまとめ方なので飽きることなく読めます。宗教に特別な興味がなくても、軽い読み物として面白かったです。お勧めです。

では、ごきげんよう。

書評 追跡 税金のゆくえ~ブラックボックスを暴く

リュディアです。追跡 税金のゆくえ~ブラックボックスを暴くを読みましたので感想です。

なかなか取材力が必要であったろう、と思われる書籍です。読んでいて気分が悪くなるくらい、日本の税制システムの問題点や中抜きの様子が指摘されています。考えさせられたのは日本=自民党の補助金は基本的に団体への交付で、そこから末端に向けてばらまかれるが届かないという指摘。コロナ禍での一律10万円は各自に届きましたけど、

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書評 古生物のサイズが実感できる! リアルサイズ古生物図鑑

リュディアです。古生物のサイズが実感できる! リアルサイズ古生物図鑑の古生代編、中生代編、新生代編を読みましたので感想です。

これは面白いですね。文章も独特の癖があって楽しいし、やはり何より写真です。面白いセンスですよね。大人が見ても「あー面白かった」で終わりかもしれませんが、子供には非常に魅力的な図鑑ではないでしょうか。ここから興味が始まるのかもしれない、と思わせる面白い辞典だと思いました。お

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書評 限界ニュータウン 荒廃する超郊外の分譲地

リュディアです。限界ニュータウン 荒廃する超郊外の分譲地 を読みましたので感想です。

著者はYouTube でチャンネルもおもちです。

実際にご自分が名付けた限界ニュータウンに住み、そのエリアでの問題点や課題をあげていく様子はなかなかすごいものがあります。極端に卑下するわけでもなく、開き直るわけでもなく良質なルポだと思います。山を切り開いて開発を進めていく自治体の方は勉強になるのではないですか

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