台湾発ベンチャー企業 Vpon と timelyhero の日本市場参入戦略から、世界が求める人材像をうかがい知る
台湾は経済規模が小さいため、多くのベンチャー企業が海外に進出しています。なぜ多くの台湾ベンチャーが最初の海外拠点を日本に置くのでしょうか? Yourator の日本チームはこの度、台湾ベンチャーの日本市場参入戦略をテーマとして、Vpon と timelyhero の 2 社を招き、彼らの日本市場経営の経験を伝えるセミナーを開催しました。
【セミナーの内容】
日本市場の参入にあたって、どのような戦略を立てたのか?企業文化の構築と人材採用は戦略において、どのような役割を果たしているのか?日本進出のパイオニア Vpon の経験談を聞いてみましょう。
外国人として日本で起業する際に、どんな問題に直面するのでしょうか?スキルと時間をマッチングするプラットフォーム timelyhero の CEO Eric の起業ストーリーを聞いてみましょう。
政府機関もクライアントのビッグデータカンパニー Vpon
データ&デジタルでクールジャパンを世界へ発信する、ビッグデータカンパニー Vpon は、今年で日本進出の 9 年目となります。現在、日本チームのメンバーは約40人です。年内には、台湾と日本から積極的に人材を採用し、事業拡大をさらに加速する計画を立てています。
Vpon は、データ分析やAIツールを活用して、クールジャパンプロジェクトにおいて重要な役割を果たしています。内閣府をはじめ、文化庁、農林水産省、そして大阪市、岡山県、香川県などの地方政府のデジタルトランスフォーメーションを支援しています。
Vpon が日本市場において成功した背景には、地域性に合わせた組織文化を構築することだと考えられます。Vpon Japan が大切にする価値観として、データドリブン、失敗を恐れない、とにかく速く動く、風通しが良い、快適なオフィス環境の5つがが挙げられます。
国境を超え、世界に目を向けるスキルトレーディングプラットフォームtimelyhero
timelyhero の CEO Eric は、2 兆円の教育産業市場を狙い、スキルと時間をマッチングするプラットフォーム「timelyhero」を設立しました。ユーザーが自身のスキルとサービスを空いた時間に提供し、報酬を得ることを支援することを目的としています。
さらに、最近話題となっているChatGPTと音声AIを活用し、動画やプロフィール、講座情報などのコンテンツを多言語化し、自己紹介文やサービス内容を自動生成することが可能になりました。また、ビデオチャットやオンラインセミナーを即座に音声認識・翻訳し、字幕化することで、言語や文化の違いによる障壁を取り除き、ユーザーは世界135カ国からのバイヤーに自分のサービスを提供できるようになりました。
ベンチャー企業が海外進出にあたって必要な3つの人材
イベントの最後に、Vpon の創業者兼 CEO Victor と timelyhero の CEO Eric は、台湾のベンチャー企業が日本市場を開拓する際に、エンジニア、営業、ビジネス開発、マーケティングなどの人材が最も必要であると話しました。
さらに、Vpon の広告運用担当ホウテイさんは、自己管理と計画的な作業実行が得意で、行動力があり、柔軟に対応でき、豊富な経験を得たいという強い好奇心を持つ人々が、新興企業に適していると述べました。
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