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デジタル市場における日本の現状と課題|Spider AF CEO 大月聡子氏の見解

新型コロナウイルス感染症の拡大により、デジタル化が急速に進み、この流れに乗って日本のデジタル広告市場も急速に成長しています。この記事で、先月アドフラウド対策ツール Spider AF を運営する Spider Labs の CEO である大月聡子氏、DMA 理事長/ funP グループ創設者/ TenMax の CEO である邱繼弘氏(大河馬)、awoo 株式会社の事業展開副社長である王鶴穆氏の 3 人と、日本市場の最新動向や台湾企業にとってのチャンスについての話を記録しました。

デジタル時代こそ、知っておきたいアドフラウドの対策

「アドフラウド」という言葉をご存知でしょうか?「アドフラウド」とは、広告不正や広告詐欺のことで、不正な手法によって広告のインプレッションやクリック、コンバージョンを増やし、広告報酬を不正に得る行為のことです。この手口は年々高度化・巧妙化しており、日本でも認知度が上がり、社会問題になっています。2022 年の日本の総広告費は、2007 年以来の 7 兆円超えで、15 年ぶりに過去最高を更新しました ※1。デジタル広告の割合は、2007 年の 8% から 43% に成長し、2.5 兆円に達しましたが、そのうちの 5.0% がアドフラウドの可能性があり、アドフラウドによる被害額は 1,335 億円を超えると推定されています ※2。

大月氏が創設した株式会社 Spider Labs は、デジタル広告業界の健全化のため、独自の技術でアドフラウド対策ツール「Spider AF」を開発し、広告出稿時に必ず発生する一定量のアドフラウド(広告不正)を検知・ブロックすることができます。

Spider AF を運営する Spider Labs の CEO である大月聡子氏

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台湾企業が抱える海外市場進出における人材戦略上の課題

多くの台湾企業やスタートアップが、日本のデジタル市場の機会を見据えて、2023 年に海外展開を加速しています。Yourator の CEO である Lydia Chen は、海外市場を開拓する際、台湾企業がよく陥る人材戦略上の問題点を 3 つ挙げました。

①人材戦略は組織の安定性を考えるべき:スタートアップ界では人材の競争が激しいため、採用戦略を策定する際には、定着率を高める対策も重要になってきます。

②台湾と日本の職場文化の違い:台湾では「スペシャリスト(Specialist)」を求める傾向が強いですが、日本では「ゼネラリスト(Generalist)」が重視され、幅広いスキルや知識を備えた通才の育成が重要視されています。

③少子高齢化による人材不足:人材不足のため、適切な DX 人材は長期的なパートナーとして優先的に推薦されます。そのため、台湾のスタートアップが日本進出する際には、越境人材採用に豊富の経験を持つ Yourator のようなリクルートエージェントに依頼することをおすすめします。

海外市場を開拓する際、台湾企業がよく陥る人材戦略上の問題点について語りました。

台湾発ベンチャーのawoo、日本市場進出成功の秘訣

L'Occitane(ロクシタン) や KOSÉ (コーセー)などの大手クライアントの獲得に成功した awoo 株式会社の事業展開副社長である王鶴穆氏によると、日本のクライアントと信頼関係を築くには時間がかかると指摘しました。awoo は数年前から日本市場に進出し、COVID-19 の影響で急速に発展している日本の EC 市場にも期待を寄せており、今後も日本市場の開拓と強化に力を入れる意向を示しています。

awoo 株式会社の事業展開副社長である王鶴穆氏。

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※1 株式会社電通「2022 年の広告費」参照。
※2 Spider Labs 「アドフラウド調査レポート2022年通年版」参照。

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