とある日記の抜粋｜ショートショート

1月30日
最近どうも肩凝りがひどい。知人の理学療法士に相談するも、肩はそんなに凝っていないと言われた。そんなはずはない。こんなにつらいのだから。けれどプロがそう言うということはそうなのだろう。身体に触れられて、ひさしぶりの感覚にときめいた。異性に触れられるなんて、別れて以来だ。

1月31日
頭痛が止まらない。常備しているロキソニンを2時間ほど前に飲んだのだが、それでも一向に痛みが消えない。毎月のように飲むものだから身体が慣れてしまったのだろうか。なんだか心臓まで痛くなってきたような気がする。ところで今日は夢に元恋人が出てきた。なんだか懐かしい。戻りたいとは思わないけれど。

2月1日
今日は関節まで痛くなってきたから、遅れてやってきたインフルエンザかと思い病院へ行った。違った。なんだかもう身体が痛いのが通常運転のようだ。今日はなんだか奇妙な夢を見た気がする。目覚めたら内容を忘れていたけれど。体調が悪いと人恋しくなる。

2月2日
引き続き身体が痛む。熱はないから本当になにかの感染症ではないようだ。なんだか頭がぼーっとして、日記を書く気力もわかない。こんなとき一緒にいてくれる人がいたらなあと考える。

2月3日
今日は節分である。もっとも、この歳になって豆まきもなにもない。恵方巻だなんてただの飲食業界の戦略だろう。そんなものに乗ってたまるか。それにしても、いつになったら身体は痛くなくなるのだろう。

白紙が続く。

最後のページ。赤い文字で。

ありがとう。

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またホラーなのかよくわからないものを……。（笑）
懲りずにチャレンジ続けてます。