2021年を迎えて #note書き初め

 いつから、新しい手帳を買うのが11月になったのだろう。

 学生時代、学生という単位で動いていた私は、4月切り替えの手帳を購入していた。それが社会人になり、1月切り替えの手帳を使用するようになってから、先の予定も書きこむために11月後半に新しい手帳を見繕うようになった。
 社会人〇年目、という区切りは4月であるが、どうも気持ちは1月に切り替わるようになったらしい。いつの頃からかは分からない。

 立場が変わると、感じ方のタイミングも変わる。そんな中で多くの人と共有できるタイミングが『元日』だ。もちろんクリスマスだとかなんだかんだ行事があるものだけど、やっぱり元日って特別だと思う。

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 2年連続喪中で、祝いもできなければ初詣にも行けない。祝いの言葉を口にするのも仕来りとしてだめなわけだから、事情を知る友人に送るLINEには本年もよろしく、だけを書いた。事情を知らない友人にはスタンプを送った。なんだか、文字を打つよりはまだましな気がして。そんなの、今時ほとんど気にする人なんていないからただの自己満に近いのだけれど。
 と、まあそんな中でも我が家はお餅を丸め、雑煮(絶対白味噌、断固白味噌)を作り、黒豆やら伊達巻やらかまぼこやらを食べた。すき焼きを作りたかったけれど鉄鍋がないので諦めてすき鍋にした。
 母がいない実家での年末年始は、案外スムーズに運び、無事に終わった。人間、こうして不在に慣れていくのかもしれない。


 元日の翌日である2日にシェアハウスへと戻った。ここでもまたすき鍋をして、ぜんざいを食べた。私が実家で丸めたあんころ餅(あんこが入ったお餅ね。これ方言?)を美味しいと言ってもらえて嬉しかった。もうちょっと持って帰ってくればよかったな、とも思った。なんせ人が多い。
 そして年末年始の実家が気を張っていたからか、ただ単に買ってきてもらったお酒が多かったからか、大いに酔っぱらった。自我は保っていたつもりなのだけど「まあまあやばいで」と言われたのできっとそうなのだろう。「私酔っぱらうとめんどくさいからなあ」と呟くと、約2名から「知ってる」と断言されて笑った。
 住み始めて9ヵ月。赤の他人と生活しているわけだけれど、私にとってここは既に『家』になったみたいだ。気も張らず、好きなことを好きなようにして勝手に過ごせる。ドラマにでも出来そうな、個性豊かな仲間たちとの日常。その中には、既にシェアハウスを出たメンバーも含まれている。友達、というのはなんとなく抵抗があるし、家族というのも違う。シェアハウスにいる全員と仲がいいわけじゃない。だから理由なく一緒にいるのとも違う。よく分からないけれど、とてもとても居心地がいい。


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 私は、恵まれている。と、貰いものの白ワインを飲みながら思った。改めて、色々なことがあったけどその分幸運に恵まれた2020年だったと。
 2021年、この幸せを守りつつ更なる発展を目指して。自分を愛し、愛してくれる人に充分な愛を返したい。2020年は愛の年だったと書いた。2021年も愛の年としたい。


 本年も、どうぞ宜しくお願いいたします。



                   利瑚 莉朱(Lyco Ris)

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