今日から実践できる!バナーデザインのクオリティ向上法
こんにちは、LINEヤフーコミュニケーションズ クリエイティブ部 デザインチームの宇野です。
突然ですが、デザイナーのみなさん!
と悩むことありませんか?
私もその1人でした。
この記事では、私がどうやってデザインのクオリティを上げていったのかを実体験を元にお話したいと思います。
これが正しいという訳ではなく、私の場合こうしたらクオリティが上がったという体験談なので、そんなケースもあるんだ〜と暖かい目で見ていただけると嬉しいです。
例えばリッチなビジュアル表現の事例として、1〜2年前と現在のクリエイティブで比較してみると視覚的にわかりやすいと思います。
比較してみると、現在のクリエイティブの方が質感/ディティール表現にこだわり、世界観もしっかり作り込んだことでより洗練された印象がありますよね?
やってみた5つのこと
1.言語化トレーニング
2.ベンチマーク〜ラフまでの作り方を変更
3.空間やディティールを意識した世界観の作り込み
4.パターン出しを通じたデザインの検討と改善
5.メンバーを巻き込む
1. 言語化トレーニング
直感的に良い!と思うデザインを毎朝収集し、なぜ良いと思うのかを言語化するようにしました。とにかく色んなデザインを見ることが大事!とよく聞きますが、まさにその通りだと思います。
なので私はストックした中からではなく、あえて毎朝良いと思うデザインを探して言語化していました。
2. ベンチマーク〜ラフまでの作り方を変更
ベンチマークをしていても、いざ制作になると落とし込みが思い通りにいかない、という課題感がありました。考えられる原因として、以下の2つに着目しました。
3. 空間やディテールを意識した世界観の作り込み
クオリティが上がったタイミングは、ずばり"世界観を重視するようになった時"です。
どんなシーンなのか?を想像すると、必然的に物の角度や動き、立体表現であれば光源が紐づいてきます。
そこに質感等の細かいディティールを作り込むことで、より世界観が深まります。
例で見てみましょう。
Beforeは今のままでも世界観はありますが、Afterではさらに躍動感を強めて中心から弾けてるように調整してみました。
主に上記を意識することで、より空間が意識され世界観が強まったと思いませんか?
もう一段階ディティールや世界観の深掘りにこだわることで、クオリティの向上に繋がると感じています。
4. パターン出しを通じたデザインの検討と改善
パターン違いでデザインを検討することで、より良いクリエイティブに繋がると思います。パターン出しの軸は様々ありますが、私はシーン別で考えることが多いです。例えば下記のオープンチャットアワードのキービジュアルが完成するまで、複数の案で検討してみました。
この時点でチームメンバーにもフィードバックをもらいながら、どれがアワードに相応しいリッチな表現になっているかを検討していきました。
周年記念であれば明るいおめでたい感がある雰囲気がマッチしそうですが、アワードということで荘厳な印象があるスポットライトが当たっているようなイメージに絞っていきました。
絞った方向性からさらにレイアウト別で検討し、最終的に冒頭のキービジュアルが完成しました。このように様々なパターンで検討できると、当初思い描いていたものより良いものができると実感しました。
ちなみに...そんな私も過去には下記の「夏っぽいデザイン」のように、デザインの幅が狭くパターン違いになっていませんでした。今見ると間違い探しのようですね!これを見るだけでもデザインの幅に変化が生じたことは一目瞭然ですね。
5. メンバーを巻き込む!
デザインプロセスにおいて、他のメンバーとのコラボレーションは重要です。例えば先程のキービジュアル完成に至るまでもたくさんの気づきを得ることができました。
ユーザー視点での意見や、クリエイティブ面のフィードバックをもらえるので本当にありがたく、勉強になります。
もちろん最終的なデザイン判断は自分ですが、どんな印象を受けるのか?どれがテーマにマッチしてそうか?他にもっと良い表現があるか?等、自分のアイデアも共有しながらコミュニケーションを通じて、より良いクリエイティブに繋がると感じています。
最後に
ここまで私がクオリティを上げるためにやったことを話しましたが、もちろん正解は一つではありません。自分に合ったやり方を見つけていくための参考として見ていただけると嬉しいです。
まだまだこれからもクオリティを高めていき、良いクリエイティブを生み出していくべく日々精進していきます!
少しでも誰かのためになる記事になっていれば嬉しいです!