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世界を散策!Googleストリートビューでスナップトリップしてみた。

皆さまこんにちは。LINE Fukuokaのデザインチームの高松・伊藤です。

昨今、自由に旅行に行きづらい状況が続いていますが、国内外・海外のクリエイターのSNSやYouTubeをよく見て想いを馳せる日々が続いています。
そんな中、移動できないけど旅行を楽しめないかなとGoogleストリートビューを使って写真のスナップするワークショップをチームで行ったので、本日はその様子をご紹介します。

個人的に毎回楽しく拝見しているbird and insectさんの動画がチーム内で話題になったのがきっかけです。


今回の趣旨

写真は、アートでもありコミュニケーション手段の一つだと思います。
「どんな視点でシャッターを押すか」は人それぞれですし、「こだわりの構図」「モチーフ」「場所や感情」「勘違いさせる意図のあるもの」など何を撮るのかにおいても視点の違いがはっきりと表れます。

自分が興味のあることや意図などを言語化するきっかけ作りと相互理解を深めるいい機会にしたいと思い、お題は特に設けず自由に撮ってもらいました。

今回はGoogleストリートビューのフォトグラファーの視点を借りて360度撮れる景色をみんなでスナップすることにしました。機材に依存せずみんなが同じ条件で様々な視点をシェアできる最高のツールだと思います。

ちょうどリモートワーク中ということもあり、自宅からとにかくワイワイ楽しめるワークショップとなっています。

やりかた

1.まずはストリートビューを開いて福岡上空からスタート
2.メンバーそれぞれ自由にストリートビューで世界を巡って気になる国や地域を探索
3.気になった建物や標識、景色、人などをスナップ
4.スナップしたものをどういう視点でなぜ選んだのか等を簡単に説明

デザインチームは約30名とメンバーが多いため、大体5〜6名を1グループとして行いました。手順説明や時間配分などを管理するファシリテーター1名をグループそれぞれに配置し、ストリートビューで世界を巡っている間もメンバーで雑談しながらカジュアルに進めていきました。

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みんなのスナップ紹介

実際にどんなスナップだったか一部をピックアップしてご紹介します。
スナップを共有する際に、撮影した理由と意識したポイントを撮った本人から簡単に紹介してもらったのでそちらも紹介します。

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「カナダへホームステイしたときに家の近くで一番記憶に残ってる風景なので」スナップしました。ポイントは「屋根と海の高さがおなじに見える一点透視図になっているところ」です。

電線が全くなくてセレブが住んでいそうな住宅街ですね。
突き当たりが海へと繋がっていそうな見事な一点透視図になっていていい構図だと思いました。


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「移住したい海をテーマに」スナップしました。ポイントは「外出がしづらいので自然を身近に感じられるように意識したところ」です。

コロナ禍でなかなか自然を感じる機会がない中ですごく癒されますね。
ストリートビューって海の中の写真もあるのですね。


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「ロシア!シンメトリーの美しさ、要素が国の名産物で組み立てられているのが面白いと感じて」スナップしました。ポイントは「左に建物がないように撮ることで、視線誘導が自然に動き、レイアウトの美しさが映えるかなと思ったところ」です。

シンメトリーなどデザイナー目線が光る選択ですね。日本の建物ではなかなか見られないですし、ロシアのマトリョーシカの絵もカラフルに描かれていてこの構図だからこそ映える魅力がありますね。


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「北朝鮮!戦隊モノの基地のようなビジュアルに惹かれたので」スナップしました。ポイントは「ここ以外で見られない貴重なショット」です。

「ここ以外で見られなかった」ということで貴重ですね。実はこの写真、先ほどのロシアの写真を取り上げていただいた方と同じなのですがシンメトリーお好きそうですね。

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「モロッコのシャウエンの街並みを」スナップしました。ポイントは「少しでも他の場所をクリックするとたくさん人が溢れていて日常感がありますが、街並みだけれども非現実的で綺麗だなという雰囲気を出したかったのでこちらの角度で撮影したところ」です。

この空間は何?と思わせるくらい浮遊感と非現実性を感じさせますね。
あえて、人物を入れない角度で撮影しているとのことでそれがこの世界観を際立たせているように感じます。

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「普段見れないオーロラが見たくてフィンランドを(映えスポットを探して)」スナップしました。ポイントは「実際に自分が星空を見上げてるようなアングルになっているところ」です。

確かにこの景色は福岡では絶対見られませんもんね。シャッターを自分の眼に見立てて、実際に見上げているという構図も素敵です。


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「遊園地で働く人々の現実を」スナップしました。ポイントは「従業員を左端に持ってき、人のいない遊園地を写すことでなんだか従業員の曲がった背中が寂しく見えるように演出した点」です。

これは、お客さんがいない時間の従業員の方のリアルな姿を見せていただいているのでしょうか。お客さんを待ちわびているのか、日頃の悩みを仕事着(着ぐるみ)で語り明かしているのは不明ですがいろんな妄想が膨らみます。


スナップした感想

ご紹介したスナップはごく一部で、すべてをご紹介できないのが残念ですが非常に盛り上がったワークショップとなりました。


思い出の場所や行きたい場所、構図が美しいものなど、それぞれの視点の違いやこだわるポイントを元に会話ができたことは相互理解にもきっと繋がると思います。
福岡のデザインチームは30名以上在籍している組織のため、業務範囲が多岐にわたります。普段リモートワークで交流が少ないメンバーとも垣根を超えたコミュニケーションのきっかけとなりました。

実施後のアンケートにおいては、

「撮影したものが、その人らしかったり、意外性があったりというのが楽しかった。」
「感覚的な部分を言葉にする難しさを体験できて勉強になりました。」
「男性陣で幾何学的な建物が多い印象でしたので、やはり男性は理系なのか???とも感じました!」
「自分が楽しむことが先行しちゃったので、他人にも楽しさが共有できるようにロジカルに説明することは重要だなと再認識」
「熱中できた分、みんな黙って探していたのであまり話せなかった印象でした。」

などの様々な感想がありました。

今回出た良かった点や反省点を元にブラッシュアップして、また実施できたらいいなと考えています。

また、みんなで巡ってよかったエリアをいつか旅行するプランを立てて楽しみを増やしておくのもいいかもしれませんね。
旅行に行きづらい日が続きますが、是非みなさんGoogleストリートビューでつかの間の小旅行を楽しんでみてはいかがでしょうか?