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地方企業におけるLINEを活用した人材採用
LINE Frontliner / アイトリガー の奥川です。
前回は「人材業界」においてのLINE公式アカウントの運用について記事を投稿させていただいたのですが、今回は地方の事業会社におけるLINEを活用した採用活動の有効性についてご説明したいと思います。
地方企業の採用における課題
日本全体においても少子化による労働人口の減少が課題として上がっていますが、地方においてはより減少率が大きく、より逼迫した課題となっています。
国土交通省によると2000年から2025年にかけて東京圏の労働力人口減少率が約11%に対して、地方の中枢・中該都市から離れた地域においては約24%と倍以上の減少率となっています。
現時点での有効求人倍率においても上位を地方都市が占めており、労働者優位な状況が現れています。
参考:2021年7月の都道府県別有効求人倍率
LINEを活用した人材採用とは
こういった状況下において、各社様が多くの採用施策を講じられていることと思いますが、私がオススメしたいのがLINEの活用です。
これには大きく3つのメリットがあります。
8,900万人以上のユーザーにアプローチできる
LINEのMAUは8,900万人*1、人口の70%をカバー*2しており、これはもちろんどの求人媒体よりも大きいです。
*1:2021年6月時点
*2: LINEの国内月間アクティブユーザー 8,900万人÷日本の総人口1億2541万人(令和3年4月1日現在(確定値) 総務省統計局)
そしてSNSの中でも「LINEしか使っていない」という方が39.6%となっているため、母数の大きさと合わせて「LINEだからこそリーチできる人」というメリットがあります。
出典:LINE Business Guide 2021年7月-12月期
タレントプールが作れる
候補者は「すぐに転職したい方」だけではありません。
そういった方にLINE公式アカウントと友だちになっていただくことで継続的に情報をお届けすることができるようになり、候補者が転職モードに入った際に転職候補先企業の第一想起を得ることができたり、アプローチしたりすることが可能です。
こういった候補人材のデータベースがLINE公式アカウントを活用することで簡単に構築可能です。
転職顕在層以外にもアプローチできる
具体的に転職を検討されている方に対しては求人媒体への掲載でリーチすることが可能ですが、それだけでは有効求人倍率が高い地方では候補者の取り合いになってしまいます。
そのため、転職を考えていない層に対してアプローチし、企業の魅力によって転職を検討してもらえるようにすることも重要です。
LINEであれば、LINE公式アカウントとLINE広告(友だち追加)の組み合わせで対象地域の方たちへ広告配信し、LINE公式アカウントと友だちになっていただくことが可能です。
事例の紹介
私が支援したある九州の企業におけるLINE公式アカウントの活用事例をご紹介します。
取り組み内容としては、まさに上記でご説明したように企業の採用活動用LINE公式アカウントを開設し、LINE広告(友だち追加)で対象の都道府県を指定して配信、友だちを獲得しました。
採用までの流れは以下です。
1. LINE広告(友だち追加)を配信
2. LINE公式アカウントの友だち追加
3. チャットで会社紹介
4. LINE公式アカウント内で説明会を予約
5. 会社説明会の実施
6. 面接2回
7. 内定
8. 採用(入社)
並行して他の求人検索エンジンや、その地域に特化した求人媒体などにも掲載していましたので、それらと比較した数字をリアルに公開します。
掲載は全部で5サービスに対して行い、うち3つに関しては無料の範囲内で利用、求人検索エンジンAとLINE公式アカウント+LINE広告(友だち追加)の併用に対して費用を投下しました。
結果として、応募者数については求人検索エンジンAが最も多く、LINE公式アカウントはそれに次いで2番目でした。
ただし、採用数は求人検索エンジンAの2人に対して、LINE公式アカウント+LINE広告(友だち追加)の併用は3名と最も多くなりました。
採用単価は求人検索エンジンAの約1/3となる46,563円です。
求人検索エンジンAでは転職顕在層の方たちの応募を効率よく獲得することができました。
一方でLINE公式アカウントにおいてはLINE活用のメリットでもお伝えした「転職を考えていない層」にもアプローチできたと考えています。
そういった方たちの面接通過率が高く、最も多い採用数となりました。
今回の事例ではすぐに目に見える結果が出ましたが、LINEでの採用はより中長期での成果が大きいと考えています。将来の大きな成果を生むために、ぜひ今からLINEを活用した採用活動に取り組んでいただければと思います。