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エントリーから面談調整まで!人材業界におけるLINE公式アカウントの活用

みなさん、こんにちは。LINE Frontliner / アイトリガー の奥川です。

アイトリガーでは運用型広告を軸にしたマーケティング支援とLINE公式アカウントを活用したチャットボット広告「Penglue」を提供しており、両事業共に人材サービスを提供されている企業様にもサービス提供を行っています。

人材業界とLINE公式アカウントの相性は非常に良く、現に人材サービスを提供されている企業様の多数ですでにLINE公式アカウントが活用されていますね。

今回はそんな人材業界におけるLINE公式アカウントの活用方法について、基礎的な部分からご紹介できればと思います。

人材ビジネス市場の動向

まずはじめに人材ビジネス市場の状況について整理したいと思います。
市場はリーマンショックでの落ち込み以降、順調に回復・成長を続け2019年度は前年度比4.5%増の7兆128億円でした。

しかしながらコロナウイルスの影響により2020年度は前年度比7.2%減の6兆5,098億円の見込みとされています(矢野経済研究所調べ)。

上場している人材企業各社の決算でも以下のようにコロナウイルスの影響が具体化する2020年1〜3月期に比べてマイナスとなっている企業が多数となっています。

図1

一方で求職者側の傾向として先日、以下の調査結果がリリースされていました。

ビズリーチに登録するヘッドハンターを対象に行われたこちらの調査では1年前と比較した求職者の傾向について、「明確な転職意向が固まっていない段階での相談が増えた」という回答が62.2%で最も多くなっています。

こういった傾向から転職活動の長期化が起きていると想定され、転職ニーズが具体化したタイミングをしっかりと掴めるように人材企業のマーケティング活動において求職者と点でつながるのではなく、線でつながること、その一つの手段としてLINE公式アカウントが有効に活用できると考えています。

人材ビジネスのタイプ

LINE公式アカウントの活用ポイントの整理のため、人材業界のビジネスモデルについて以下の3つのビジネスタイプに分解します。

・ 人材紹介
・ 求人媒体
・ 人材派遣

この3つのうち人材紹介と人材派遣については、求職者の方のエントリー(会員登録)後、具体的求人への応募前にほぼ必ずキャリアカウンセラーとの面談というステップを挟みます。

そのため売上を伸ばすためには、

・エントリー数の拡大
・面談率の引き上げ

が重要になります(もちろんこの後の求人とのマッチングが重要ですが、ここでは割愛します)。

エントリー数の拡大 

友だち獲得
それではエントリー数拡大のために、どのようにLINE公式アカウントを活用していけば良いのでしょうか。

まず考えるべきはどのような導線で友だちになっていただくかです。

非常にシンプルですが、第一の選択としてはランディングページ上に友だち追加ボタンを設置することでしょう。

先ほどの調査結果の通り、転職活動の長期化が起きています。

そんな中で重要なことは「つながりを持つこと」で、求職者の転職検討の段階に合わせて、適切な導線を用意してあげることが重要です。

具体的にはランディングページにある「会員登録」ボタンに加えて、たとえば「LINEで転職の情報収集」ボタンも並列で設置します。

これによって転職活動の初期段階でまだ会員登録するほどでない(具体的求人を検討する段階でない)方とつながりを持つことが可能です。

一方でランディングページ上にLINEへの導線を設置することで会員登録のCVR低下を懸念されることもあるのではないかと思います。

そういった場合はユーザーがランディングページから離脱をする際にLINEへ誘導するポップアップバナーから誘導するという手段もあります。

固定でボタンを設置する方法と比べてユーザーへの接触機会は減りますが、まず試してみるという観点では良いかもしれません。

配信コンテンツ
次に友だちになっていただいた後にお送りするコンテンツについてです。

そもそもLINEで友だちになっていただく目的はユーザーとつながり、転職ニーズが具体化するタイミングで会員登録に誘導すること、またサービスへの信頼性を高め、会員登録後の面談率を高めることです。

そのために診断コンテンツでライトにコミュニケーションを取ったり、転職に関連する情報提供を行っていきます。

■診断コンテンツ例
・年収診断
・ 適職診断
・ 転職時期診断
・ 転職方法診断
■情報コンテンツ例
・転職活動の流れ
・ 各業界における求められる人
・ 年収アップの秘訣
・ 企業の見極め方
・ 転職成功事例


このようなコンテンツをお送りしながら、各コンテンツへの反応を蓄積し、ユーザーごとに転職検討レベルをスコア化します。

スコアが一定になったタイミングで会員登録を促すメッセージをお送りし、エントリーにつなげていきます。

面談率の引き上げ

エントリーの獲得だけでなく、その後の面談率の引き上げにもLINE公式アカウントを活用していきましょう。

面談日程調整を電話やメールなどで行われていることが多いかと思います。

電話やメールでの調整も行いつつ、並行してLINE公式アカウントで日程調整ができるようになると面談率を高めつつ、調整工数の削減も行うことが可能です。

導線としては以下のようなイメージです。

1. WEBサイト上でエントリー(会員登録)
2. サンクスページ上にLINE公式アカウントへの導線を設置、友だち追加(LINEで面談日程が調整できることを訴求)
3. 友だち追加後、候補日時を提示し、ユーザーが選択することで日程を確定
※エントリー前に友だちになっていない場合。友だちになっている場合は3からスタート

3のタイミングでは、例えばGoogleカレンダーとLINE公式アカウントを連携することで、キャリアカウンセラーのカレンダーから空き時間を自動的に抽出し、候補日時としてユーザーへ提示、ユーザーが日時を選択した後はキャリアカウンセラーのカレンダーへ予定の登録まで行うことが可能です。

■候補日時提示イメージ図

図2

面談日程の調整にあたり、ベストなタイミングはニーズが一番ホットなエントリー直後です。

一方でエントリーは業務後の夜間などに行われることが多く、架電が翌朝以降となることでニーズが冷めていたり、そもそも業務中で電話に出られなかったりと調整のハードルが高まってしまいます。 

そこでエントリー後、すぐにLINE公式アカウントで日程調整を行うことでエントリー後の離脱(面談が調整できないまま終わる)を極力防ぐことが可能です。

また友だちになっていただけたものの、面談調整が進まなかったり、面談日程が確定後のドタキャンなどを防ぐためにも以下のようなコミュニケーションフローで対応できればベストです。

図3

今回はLINE公式アカウント活用してエントリー数の拡大と面談率を引き上げる方法についてご紹介いたしましたが、各段階における活用方法はまだまだ無限大にあると感じています。

LINE公式アカウントのポテンシャルを活かす施策を研究し、これからもこのnoteで共有して参ります。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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