見出し画像

そもそも伊那ってどこよ?

連載シリーズ2回目の担当となりましたスガワラでございます。

前回の桜の記事から一週間でものの見事に街中ほとんど葉桜ですが、例年だとこのくらいが咲き始めなのかなぁ(それでもちょっと早いかなぁくらい)という時期で、ホントはこの第2回に桜を持ってくる予定でした。

温暖化おそるべし…。

真面目な話、ゴミの分別やら何やら、日々自分たちが地球環境に対してできることはそこそこ気を付けているつもりです。

自分の行動は巡り巡って全て自分に返ってくるものと信じてるので、善く生きて行きたいものだと思います。



なんていう面白くも何ともない掴みはそこそこに、今日は我々Lycaonsが拠点とする

伊那(伊那市・上伊那地域)

とはいったいどういうところなのかというお話をちょろっとしてみたいと思います!



【 長野県の地理 】

まず、伊那ってどこですか?と聞かれることが結構多いんですが、それを説明するために、長野県の地理から解説したいと思います。


余談ですが、長野県の地理を全然知らない(主に面積が狭い東京都などにお住まいの)方がよく

「今度長野に遊びに行くから会えるかな~?」

なんてメッセージを下さる方がいるんですが、

「長野のどこ??」
「野沢温泉にスキーしに行く~!」
「ムリっす遠いっす💦💦」

となりますので、とりあえずこの記事で地理を把握してもらえるとありがたいです笑


まずは市町村の数ですが、

19市/14郡/23町/35村

で、市町村数77は北海道に次いで全国第2位!

郡および村の数は全国第1位なんです!

村が多い!


そんでもってそれらの市町村郡の分け方もいくつかの種類があります。


◆10エリア

まずはこちら、地元で生活していると特に一番馴染み深いエリア分けなんですが、

出典:長野県ホームページ(https://www.pref.nagano.lg.jp/10koiki/index.html)

という、市町村を10の広域エリアに分けたもの。

菅原家が住む伊那市や桃ちゃんが住む中川村、春日氏の出身地の駒ヶ根市なんかは「上伊那」地域、志方が住む南牧村は「佐久」地域となります。


◆4地域

次にもっと大きな分け方で、逆に県外の方はこういう区分の方が馴染みがあるんじゃないでしょうか?


出典:Skima信州(https://skima-shinshu.com/kanko/)

この区分でいうと伊那市や上伊那地域は「南信」となりますが、ちょっと注意が必要なのが、

南信=南信州

ではないということ。

南信州って言ってしまうと上の10区分のうちの飯田市なんかのエリアを指しちゃいますからね。

具体的には、

・北信:長野市、飯山市、千曲市、小布施町など
・東信:上田市、佐久市、軽井沢町、南牧村など
・中信:松本市、安曇野市、大町市、白馬村、木祖村など
・南信:伊那市、茅野市、諏訪市、駒ケ根市、飯田市、中川村、阿智村など

という感じで相当広くて文化も気候もぜんぜん違う場所をざっくりまとめているせいか、地元の日常生活の中でこの区分が会話の中に出てくる頻度ってかなり少ないように感じます。



◆(オマケ)気象区分

ちなみに気象区分で言えばこの3地域に分けられるんですが、正直これじゃ全然アテになりません。

出典:長野地方気象台(https://www.data.jma.go.jp/nagano/shosai/yoho/yoho.html)


更に全国のニュースで「長野」の天気予報を表示してても、我々は全く見向きもしません。

全然意味がないから笑


逆に私はこっちに来て、ローカルニュースの気象情報が衝撃的でした…。



画面が変わること変わること💦


野辺山寒い…
やっと伊那


その数なんと、7画面40地点!!

これは今日の画面なんですが、特に2月頃の寒さのピークでの「野辺山高原」の最低気温とかが結構ヤバくて、「志方大丈夫かぁ~?」と思いながら見てたりします笑



伊那谷

長野県の地理は何となく把握できましたか?

把握出来たようなので、本題の「伊那ってどこやねん」という話ですが、

出典:Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E9%82%A3%E5%B8%82)

こちらです。

現メンバーに関わりのある市町村と、長野市、松本市も入れておきました。


お分かりの通り、伊那市結構広いっす。

市町村合併で旧高遠町(たかとおまち)と旧長谷村(はせむら)を併合した関係でかなり広い上に、謎に一部、隣の南箕輪村(みなみみのわむら)をぶった切っているというなかなかのパワーシティー(造語)ですよね笑


そんでもってこの上伊那~下伊那~一部の南信州エリアというのは中央アルプスと南アルプスに挟まれた「天竜川」に沿った谷の地形になっていて、俗に

伊那谷(いなだに)

と呼ばれます。

その天竜川を隔てて東を竜東、西を竜西と呼び、同じ地域でも案外文化が違ったりで、、、


そういうブラタモリ的な話、歴史と地理=社会科的な話はスガワラ大好きなので、ここでの今後のネタにして行こうかと思ってます笑


脱線しましたが、こういう地形故に市内からちょっと温泉へ、とか、ちょっと競技場へ、なんていった場合には常に坂を上らなければいけません。


坂というより、常に山裾を上り下りして生活してる感じです。
チャリがキツいっす。


逆にだからこそ少し上ると伊那谷の景色が本当に綺麗で、山々に抱かれた伊那谷の魅力に取りつかれて移住して来た一人がこの私というわけなんです。

これはそこそこ高い場所、千畳敷カールから見下ろした伊那谷ですが



【よくある勘違い】

◆伊那と伊奈

結構多いのが、「埼玉県伊奈町」との勘違い。

同じ「いな」なので仕方ないですが、これ、覚えといてくださいね。

「那」

です!

伊奈学園総合高校のある伊奈町ではなく、上伊那農業や伊那北高校などがある伊那です!

ただし古代には伊那も伊奈と表記されていたこともあったそうですが…。
(wikipediaより)


※ちなみにうちの妻の名前は「奈穂子」です。
 「菜穂子」と書く方相当多いので、この機会に覚えてあげて下さい笑


◆伊那と恵那

こちらは比較的少ない勘違いかと思いますが、過去1人だけ聴いたことがあるので笑

岐阜県恵那市

との勘違い。「いな」と「えな」

これはでも、多分地理的にも非常に近い場所にありますし(岐阜県南東部で長野県との県境)、ウィキペディア先生によりますと

地名の由来と表記の変化

山内和幸(元高校教諭、日本地名研究所、岐阜地理学会会員、73歳、中津川市在住)によると、「古代の中心地だった奈良から見て、遠く離れたこの地方は「鄙びた処」(ひなびたところ)=「鄙処」(ひなか)=「田舎」だった。やがて「ひな」がなまって「いな」「えな」に変化した」。古い史料には「恵奈」と表記されていた[2]

Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%B5%E9%82%A3%E5%B8%82)

とのことで、多分結局どちらも奈良の都から見て「ひなびたところ」であり、それが地域の言葉によって「いな」と「えな」になったんでしょうな。


なのでこれはもう、勘違いというよりも個人的に非常に興味深い方言文化学的テーマだと言えます。


ちなみにこの辺りをもう少しだけ深掘りしますが、実際に生活していても、市内の方々の言葉と長谷地域の方々の言葉って結構違ってて、実はこの上伊那地域というのは

東西の方言の境界

とも言われている、めちゃくちゃエモい地域だったりするんですよね!


詳しくはこちらをどうぞ


こういう方言文化学が好きだよって方、是非コメント下さい!笑


という感じで今回は特に地理分野から上伊那を見てみました。



【おわりに】

昨日ちーたん(春日千速氏)から

「スガワラさんのnote、ネタ大丈夫ですか?」

なんて言われたので、

「全然大丈夫!書きたいことはいくらでもある!」

と、胸を張って言えるくらいには、この土地への愛着と興味が既にモリモリなスガワラです!


とはいえこういう個人的に楽しくなっちゃうことばかり書いてても怒られそうなので以後小出しにしますが。。。



次回は初めて、ちょっとは陸上と関係あるネタでも書いてみようかと思いますので、

「スガワラのnoteは飛ばしてもいいや」

なんて思わずに是非見てやって下さいね😢



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?