子どもの自傷行為の意味 ~一般論と個人的見解~

こんにちは、ヨウです。

皆さんは、自傷行為をしている人を目にしたことはありますか?私は、母が自傷行為をして自殺しようとした場面を何度も目撃してきましたし、私自身も自殺しようとした過去があります。

ここでは、一般的な自傷行為や自殺企図について、個人的見解を交えて解説していきます。


1.自殺を図る方法

一般的には、「リストカット」「OD(オーバードーズ)」によって自殺企図を示します。

リストカットは、その名の通り、自身の手首を切るタイプの自傷行為です。自分に意図的に苦しみを生じさせる行為ですから、多くの人に理解できないものと受け取られることでしょう。しかし最近は、特に若い人々の間で自傷行為が相当に多く発生していることが問題になっています。自傷する人々の半数以上から報告される理由は、「つらい感情から逃れたかったから」、「死にたかったから」の2つです。つまり、自傷行為は、このような極端に絶望的な精神状態の中で生じるものなのです。リストカットという行為の裏には、対人関係等の根が深い問題が存在していることがほとんどです。(みんなのメンタルヘルス総合サイト参照)

ODは、正式にはオーバードーズといい、薬物を一度に大量に摂取する事です。ストレス社会から現実逃避するため、自殺意図、または快感を得たいという気持ちが原因となって引き起こされます。大量に摂取すると頭がぼーっとする、強烈な酩酊感に襲われるなどといった状態になります。ストレスやショックを抱えている人が、それを一時的でも忘れたいがために何度も繰り返して癖になってしまうパターンが多いです。(病院検索ホスピタ参照)

いずれにしても、自傷行為というものは、本人の精神的な弱さや不安定さよりも、もっと別の原因があるのです。


2.自傷行為をしてしまう子どもの胸中

先述した通り、自傷行為をする子どもは、自傷に至る根の深い問題を抱えています。そのほとんどは、対人関係によるものです。親との関係、友達との関係などがあります。その中に、心理的虐待、性虐待、性的逸脱行為などがあります。

自傷してしまう理由としては、不快感情の対処、自殺企図、相手に自分の痛みをわかってもらいたい、などがあります。自分の心の痛みを身体の痛みに置き換えて対処するために、自傷してしまうこともあります。

私の場合、はっきり自殺企図です。苦しい現状が続き、どれだけ努力をしても報われない無力感、何をやっても上手くいかない、そして、親の自傷行為の目撃もありました。そこから、人生を終わらせたいという気持ちからODをしました。

簡単に「根の深い問題」と書きましたが、自傷行為をしてしまった時点で、いくつもの原因が根っこの奥深くで絡まり合い、どう対処しても引っこ抜くことが出来ない状況になってしまっているのです。


3.本気で死ぬ気はない?

「リスカする人は、構ってもらいたいだけで、本気で死ぬ気はない」という言葉を耳にしたことがあります。これは正しい見解なのでしょうか?

私の経験と、自傷経験者の話をもとにすると、この見解は、半分正解で半分間違っています。正確には、「“初めは”死ぬ気はない」だろうと思われます。

もともと、自傷行為は、自分の心の痛みを具現化して、自分を納得させるためにしてしまう行為です。心の痛みって、他人にはわからないし、それなのにひどく苦しいものです。それを実際に肉体的苦痛に変換して、「私の痛みは、こんな感じか」と納得するのです。だから、最初は死ぬ気はないのです。

ただ、ここで問題なのは、自傷行為をしたからといって、心の痛みに納得することはできても、それが解消することはありません。

納得したはずなのに、心の苦しみは取れない。もう一度自傷行為をしてしまう。痛みで心の苦しさに納得する。でも、苦しみは取れない。そして、自傷行為を…。これを繰り返してしまうのです。

自傷行為は、麻薬のような中毒性があり、簡単にはやめることが出来ません。それほど、本人が抱えている悩みや苦痛は根が深いもので、自分を傷つけてまでしないと納得できないものなのです。そうして、簡単に手首を切るくらいでは納得できず、より強い痛みを感じるために、自傷行為がエスカレートして自殺に発展してしまうのです。


4.周囲はどのように支えたらいい?

いろんな研究者や医者がいろんな方法を編み出しているとは思いますが、ここでは、経験者として、私の個人的な見解を述べさせてください。

端的に言えば、今現在関わっている人が当事者の自傷行為を辞めさせることは、ほぼ不可能です。現状に対して不快な感情を持っているのに、現在の人間関係の中の人が何か手を下したところで、抱えている不の感情を払拭することはできません。どんな言葉かけも、どんな手伝いも、大抵失敗します。

でも、そのまま放っておいていいわけではありませんよね。もし、あなたの身の周りの自傷行為をしている人を”本気”で助けたいと思うのならば、その人を全く違う環境に移してあげてください。とにかく、全く違う世界に連れ出してください。現状の人間関係を切り離し、全く違う世界に身を置かせる。そうすることで、自分の負の感情から自然と離れることができます。負の感情と立ち向かわせて解決するのではなく、逃げる選択をさせてください。

ただ、自傷行為を繰り返してきた人は、何かの拍子に過去のトラウマを思い出してしまうことがあります。その時、発作が起きたり、辞めていた自傷行為を繰り返してしまうことがあります。そういった時のために、行った先で良い心療内科を見つけることをお勧めします。


終わりに

正直、今回の記事に関していえば、私は何一つ解決できていないと思います。私の置かれていた状況は、Twitterのフォロワーさんたちよりも恵まれた環境だったと思います。だから、この記事が誰かの助けになるとは到底思えません。この記事を書きながら、私は私の無力さを呪いました。

それでも、こうして記事を書くことで、自分と向き合い、何が課題なのかを見つめるきっかけになると信じています。

もし、今もまだ自傷行為がやめられず、人生に絶望している方が、この記事を読んでいるとするならば、私のTwitterにDMをください。大したアドバイスもできやしない、しがない男ですが、私に興味を持って話しかけてくれるだけでも結構なので、活用してやってください。

いつでもお待ちしております。


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