ソムリエ野尻 南米ワイナリーツアー①
こんにちは。ソムリエ野尻です。
2019年以来5年ぶりに海外のワイナリー視察の機会をいただきました。なんと地球の裏側、チリとアルゼンチンのワイナリーです。チリはウンドラーガ、アルゼンチンはトラピチェ。両方ともその国を代表するような大きな規模のワイナリーです。
まずはチリへ移動します
みなさんご存知のようにチリは日本の真裏です。羽田空港→10時間→ロサンゼルス空港 乗り継ぎ6時間 ロサンゼルス空港→10時間→チリ・サンチアゴ国際空港と羽田から合計26時間かけてチリへ移動です。
せっかくロサンゼルスに行くなら少し寄ってみたいじゃない
多少ですがロサンゼルスで時間の余裕があったので、ビーチでビールでも飲みましょうよと同行者と一緒にタクシー乗り場に向かいます。
タクシー乗り場に行ってもタクシーがいないなとキョロキョロしてたら黒服の黒人さんから「タクシーかい、こっちこっち」と連れて行かれます。なんか少し怖いなーと思いながら付いていきますとこんな車がいます
なんとガルウィングのテスラのタクシー!!
なんとなくヤバそうだなぁとも思いながら同行の人は英語できるから「料金はメーターがあるからそれでって言ってますね」って言ってるし、移動時間も20分くらいだからそんなには行かないかなぁとドキドキドキ・・・
到着したら「160ドル(24,000円)ね」。はい、来ました。ヤバイやつ。よくガイドブックとかで見るやつですね。同行者に交渉してもらい120ドルまで下げてもらって到着したのがこちら。
空港から一番近い海が見える場所、マンハッタンビーチ。大変きれいなビーチでしたが、タクシーで出費がかさんだ我々は気分の盛り上がりも少なく。早々に近くのバーでクラフトビールで乾杯。
奥の縞々男が筆者です。手前の男性は同行していただいたワイン輸入会社のS氏。なんと今回は私たち男の二人旅。
ビール飲んだ後は再びタクシーに乗る気も起きないので、バスに乗り空港まで。もし次があるなら今度は往復ともバスで行きましょうと誓いを立てました笑
ようやくチリへ向かいます
ラタム航空は南米最大の航空会社。日本ではなじみないですが、南米の国際線はかなりの数の路線が設定されていました。筆者は飛行機で寝れないので、日本から持参した文庫本でひたすら時間を潰します。10時間耐えに耐えてようやくチリ・サンティアゴに到着!!
チリ到着時間朝8時。とりあえずホテルで休憩してくださいとワイナリーの準備してくれたタクシーでホテルへ移動。
ホテルに到着してパソコン開けたら仕事のメールが1日分・・・見て見ぬふりを・・・
とも行かないので、急ぎの用件を返信しつつやはりさすがに眠いので2時間ほど仮眠を。
ランチタイム頃にワイナリーの方が迎えに来てくれます
とりあえずお食事に行きましょうとの事でこちらへ
チリでの最初のご飯タイム
筆者の向かいの二人がチリのワイナリー・ウンドラーガの営業担当二人。帽子の人はカザフスタンのソムリエ協会の副会長。この二日間私たちと一緒にワイナリーツアーを回ります。
チリらしいものをオーダーしますねと言われて運ばれてきたのがこちらの数々
チリはシーフードが美味しいです
右奥は生牡蠣。日本のものよりも柔らかい印象。真ん中のウッドボードはシーフードサラダの野菜カナッペ。オレンジのは生うに。日本人は寿司にしたいところですが、チリではそのまま勧められます。醤油がほしいなあとも思いましたが、フレッシュなままでも自然な塩味もあり、生臭さもなく、とても美味しい。スパークリングワインを飲みながらシーフードとのペアリングも満喫します。
お食事も終わり、チリのスーパーやワインショップ見学ということで、チリのイオンのようなショッピングセンターへと移動します。
チリの酒売り場は色々規模がデカい
大きなスーパーのワイン売り場なので、かなり規模が大きいです。そして、売場のワインはほぼ全てチリワインばかり。隅っこに申し訳程度にシャンパンとボルドーワインがあるくらい。
そして画像のように同じワインが大量に並んでいて、コストコと同じような売場のイメージでした。
日本人の酒屋バイヤーからするともっと並べる量減らしてアイテム増やすとか、POPを付けるとかこれでお客様はワイン選べるのかね、と思うのですが、チリのワイナリーの担当者が言うにはしっかり幅を取って陳列してブランドイメージを植えつけるのが大事。お客さんは価格で買うから、同じ価格で競合したときに選んでもらえるように名前を覚えてもらうことが大事だと。色々な考え方はあるなと思いました。
ビールも色々な品揃えがあります。ただ、日本と違い缶ビールは少なく、瓶ビール中心の品揃え。あと、撮影するのを忘れましたが、チリの国民酒といえばピスコ。ブドウの搾りかすから作られる蒸留酒。アルコール度数は40%前後。これも30種類ほどはありました。現地の人はこのピスコでレモンサワーを作ります。
チリで最も背が高いビルの展望台へ
そのショッピングセンターにはチリで最も背の高い阿倍野ハルカスのようなビルが併設されていますのでそこに登ろうとご案内されます。筆者は高所恐怖症なので正直気が引けましたが、お断りするわけにもいかないので大人しくエレベーターに乗り込みます
標高300mの展望台からはアンデス山脈の山々がたいへん雄大に眺められます。この一週間見続けることになるアンデス山脈とのファーストインプレッションは大変素晴らしいものでした。
以上で初日は終了。移動の疲れもあるでしょうとのことで、初日は早めに切り上げ。同行のSさんとホテルそばのビールパブで軽く飲んで、現地料理をつまんで早めにホテルに戻ります。
続きはまた後日。二日目はウンドラーガのワイナリー訪問です。