見出し画像

サントラで語る《VIVANT》

美しき我が国を汚すものは
何人たりとも許さない。
 

今年のお正月に再編集版も放送され記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。私もこのドラマの魅力にハマった一人で、その圧倒的な物語の面白さ・豪華すぎるキャスト陣の怒涛の演技合戦・壮大なスケールにどっぷりとのめり込みました。そして作品の上質さはOSTを聴いても分かること。

今回は今作品の魅力をOST(オリジナル・サウンドトラック)の目線で語っていこうと思います。(※以下一部ネタバレを含みます。)


はじめに

・作品のあらすじ

エリート商社マンの主人公・乃木憂助(堺雅人)がある日会社の誤送金事件に巻き込まれ、のちにそれが発端となって彼の大冒険が始まっていく…とざっくり言うとこういう感じになるんですが、途中で話の展開が二転三転するので上手く説明できないんですよね(笑)まだ見れてなくて興味があるという方はU-NEXTやNetflixなどでも配信しているので、とにかくあの…見てください!!(語彙力)

・作曲家について

VIVANTの劇伴を担当したのは千住明さん。

日本作曲家編曲家音楽プロデューサーJASRAC理事。タレントとしても幅広く活躍している。

Wikipediaより引用

名前は聞いたことあるけどなんでだっけ?と調べてみたところ、有名どころで言うと《砂の器》宿命(たしか中居くん主演のドラマ)などを手掛けた方だとか。「砂の器…砂の器のアレかぁ~!!」と思わず唸り、自分が無知なことを大変反省いたしました…すいません。

しかし美しく雄大な情景を音楽にできる千住さんだからこそ、砂の器でタッグを組んだ福澤監督との信頼も厚く、壮大な世界観を持つVIVANTという作品に相応しい音楽をバチッと当てはめることができたのではないかなと個人的には思っています。

サントラで語るVIVANTの魅力

どれも良曲過ぎて選ぶのに迷ってしまうのですが、その名曲の数々から選りすぐりの(?)曲たちを語っていきましょう。

1. VIVANT (メインテーマ)

やはり一曲目はメインテーマ。これ聴けば一発でVIVANTだ!って分かる。イントロからサビに入るまでの曲間も短く、すぐ口ずさめます(笑)オーケストラでアップテンポの曲ってやっぱりテンション上がりますよね。

曲の途中で転調しファンファーレのようになる場面は、作品に出てくる雄大なモンゴルの大地を思わせるかのよう。しかし再びサビに戻り忙しない現実に戻される感覚は、壮絶な人生を背負いそれでもなお別班として任務を遂行をしながら生きている主人公・乃木憂助の生き様まさにそのものなのではないかと感じてしまいます。

ちなみこのメインテーマはアレンジ曲も7曲あり、それぞれ違った雰囲気でより違った楽しみが出来るのでオススメです。私は特にアグレッシブver.が好きです(聞いてない)

2. Father's Land (父なる大地)

この曲はメインテーマと肩を並べる、もう一つのメインテーマではないかと思っているのは私だけじゃないはず。

この作品には欠かせない重要人物で偉大なる指導者・ノゴーン……ベキッ!!(CV.アリ)のテーマとも呼べるこの曲は、息を潜めたかのような小さなハーモニーが静かにゆっくりと始まり、徐々に重低音が響く厳かな印象と変わっていく。それはバルカという広大な地で絶望の淵に立とうとも、自らの手で一から希望の地へと作り上げようとした先駆者であるベキを象徴するテーマに相応しい一曲。最終回でこれがかかったシーンは涙なしでは見れませんでした… 

3. Fate and bond (運命と絆)

曲名のとおり、運命に左右されながら再び巡り会う憂助・ベキ、そしてベキの家族であるノコル。この三人のシーンでよく流れていた気がします。

曲中に入るトランペットソロが、その壮絶さの中にも互いを思いやる愛や絆の温かさを表現しているようにも思えました。ちなみにこちらはピアノver.もあるのですが、より切なさと儚さが増して私は勝手に"ノコルのテーマ"と呼んでおります(笑)

4. Suit on the Sands

タイトル名が流れてすぐに流れるこの曲は、いわばOP曲。女性の雄叫びにも聞こえる伸びやかな歌声と緊迫感漂うリズムに好奇心を掻き立てられ私の心は常にワクワクしていました。

直訳すると「砂の上をスーツで」となりますが、正しく今作1話の冒頭は憂助がスーツで途方もない砂漠の上をひたすらに歩く場面から始まります。序盤から「どうしてこうなった…?」とすぐ謎が生まれ、そこからどんどん引き込まれていきました。

5. Family Love (家族の愛)

今作は憂助の大冒険が一番のテーマ。しかし彼は幼い頃から"愛"を知らずに育ってきたため大人になってもそれが何なのかよく分かっていなかった。でもバルカという国で見知らぬ人達と出会い行動を共にし絆を深め、初めて心から"愛する"ということを知り、ベキをテントという組織を通して自分が愛されていたことを知る。

主演の堺さんがインタビューでおっしゃっていたように、この物語のもう一つのテーマ"家族愛"なんじゃないかと。それを象徴するような曲。数え切れないほど愛を受け取り、与える。切なくも温かいバラードがグッと来る一曲です。

終わりに

ほんの一部のご紹介になってしまいましたが、いかがでしたでしょうか?この他にもまだまだ語り足りないくらい素敵な曲がたくさんあるので、気になった方はぜひ下の動画から視聴ができるのでお気軽に聴いてみてください!!





この記事が参加している募集

#スキしてみて

524,207件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?