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“やたらと日本を自賛する番組の謎” イギリス人アナリストだからわかった日本の「強み」「弱み」/デービッド・アトキンソン【読書メモ】

『世界にはこんな国がある。でも日本はこんないいところがある!』系番組って、視聴率獲得のための予定調和ハッピーエンドじゃないの?という、アナリストの著者による厳しいツッコミから始まる本書。日本人は他と優劣を比較するのが好きらしい。

ルース的おもろかったとこ3選

①効率の悪さに潜む「のびしろ」

→会議ひとつ挙げても、時間の長さ、参加者の多さ。日本のビジネスにはいたるところにムダがある。
しかしそのムダを補って余りある勤勉さで高いGDP成長を保ってきた日本。効率性を上げれば、もっと成長するはず!

②「日本はアレンジが得意」は誤り

→カレーライスを編み出した!アレンジがうまい?そんなことはない。世界の「スシ」をイメージしてほしい。アレンジは各国どこにもある文化。
それより日本が得意なのは「足し算」。新しい文化や風習が広まれば、普通は古い文化は排除されていく。しかし日本の場合、ご飯もパンもラーメンも同じ日に食べたり、クリスマスもハロウィンもしっかり楽しむ。それは、文化の「足し算」ができるから。

③「縦割り行政」は世界共通

→日本社会の問題点として挙げられがちな「縦割り行政」だけど、世界中ほとんどの国が縦割り行政。しかしそれを問題視するのは日本だけ。ということは、「縦割り行政」自体に問題があるのではなく、それを管理する政治家に問題があるのではないだろうか。

こんな人におすすめ

日本ってすごいのかな?という人
日本だいすき!な人

(2021年4月15日読了)

※僕の読書メモは本の”要約”ではなく、僕が個人的に『珍しい表現だ!メモしとこ~』と思ったことベスト3を挙げています。"要約"ではないため、全然ネタバレできていません(いいんだか悪いんだか 笑)


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