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税ってなに?とられる税から私たちの税へ

子ども向けの解説本は、馬鹿にならない深さで、かつわかりやすくものごとをしるのにもってこいです。
この本も、日本の税金を書いた三木義一さんが、日本の税金で説いていた内容を子ども向けに、さらに分かりやすく説明しています。こっちを先に読んでおけばよかった・・・。

権力者が、国民から税をとりたてる状況から、国民主権で、国民が何に税金をかけるのかを決めるやり方に変遷していく様子をまずわかりやすく説明しています。そのうえで、小さな政府、大きな政府、それぞれの特性とメリット、デメリットを説明。そのうえで、結局自分たちがどういう社会を作りたいのかで、税金のかけ方がちがってくるのだ、と説きます。これは日本一やさしくて使える税金の本でも、同様の主張がなされていました。税金の額だけが問題なのではなく、何のために税金をかけていき、社会のなんの課題を解決するのか。そこまで国民が深く理解し、語れることが必要かなと考えます。

自分のことは棚に上げて言うならば、国会議員の先生方は、選挙につながりやすい減税の話は声高にするけれど、増税の話はしませんね。また65以上の高齢者が働くことについても、表立ってはあまり話していないような。人口も減り、財務状況もよいとは言い難い中、選挙につながりにくいことでも、国民にちゃんと理解を求めていくことも必要だし、国民も「理解しよう」とすることが大事かなと。まあ一方で、税金の仕組みが建て増し建て増しできたこともあって複雑でわかりにくいのは否めないのですが、全部を理解できなくても、わかることを増やしていくことは大事かなと思います。


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