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日本の税金(三木義一)

税金の知識不足に焦り、いろいろ読み漁っているわけですが、これまで読んできた本の中で、まさに日本の税金の全容を理解できる本といえましょう。
税を納める意味、これまでの課題のところまではすぐ読み進められましたが、各種税金の説明は、相当かみ砕いて書いてくださっているはずなのですが、頭に?が飛び交うところもしばしば。

とはいえ、おさえるべきは2つなのではないかと。1つ目はどういう税金がなんのためにあるのかということとを理解すること。2つ目は各種税法の何が問題なのかを自分なりに説明できるようにすること。

そういう意味では「私たちは誰のために税を負担するのだろう」という序章と「税金問題こそ政治」という終章が一番のエッセンスといえるのかもしれません。

やや旧民主党政治への肩入れが過剰ではと思われるところもありました。
ただただ選挙で通りのいい減税を主張する議員、本質を理解せず、そこに追随する国民に問題があるのは間違いないけど、じゃあ民主党が進めてきたやり方は現実的だったのかと言われると答えは否では。また自民党政治の借金に押しつぶされてやりたいこともできなかったという趣旨(と私は受け取りました)記述が何度も出てきました。それはその通りなのでしょうが、民主党政権の納税、財政施策だけに我々は不満を抱いたわけではありません。基地を沖縄県外にもっていく発言をしたり、高速道路無料化と突然言い出したり、実現性の見通しもないまま、安易な施策を次々と口にしていく様子に不安を覚えたからです。言い出したからには、やりきれないまでも粘ってくれればいいものを、結局早々に撤回するようすを見てしまったら「政権」を任せられない、と判断するのは当たり前ではと思います。


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