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グローバルのメンバーに日本を紹介した

「日本のワーキングカルチャーについて話してほしい」というざっくりした依頼を受けた。
相手は、協業することの多い社内部門。イギリス、ヨーロッパ、アメリカに拠点を置くメンバーが集まり、業務チェックインに加えて、勉強を兼ねて部門外の社員にトークしてもらっているという。

かつてはアメリカに次いで世界2位の売上を誇った日本も、いまや中国マーケットの伸びに抜かされ、「その他インターナショナル」のカテゴリーに収められている。
存在感が薄くなっていく中でも、「日本チームと協業する際のお作法を教えてほしい」、と声をかけてもらえたのは嬉しい。伝えたいことは山ほどある。

持ち時間は15分。興味を持ってもらいつつ、飽きない程度に、そして今日から使える豆知識を入れたい。日本法人時代のかつての上司や、現在の上司にもフィードバックをもらいながら構成を考え、スライドにまとめ、話してきた。

こんな感じ。

  • 日本のオフィスの様子

  • ワーキングアワー、長期休暇のシーズン

  • 日本社会の価値観と習慣

  • 日本のマーケットや顧客と協業する際のコミュニケーション

  • ジェスチャーとその意味

  • 敬称

  • Yes or No

  • 簡単な日本語

「言葉を重ねてなんぼ文化」のグローバルメンバーと同じレベルでは話せないので、「言いたいことは描画して示す文化」の人間として、写真やイラスト、図式をとにかく多用した。
(「いらすとや」のイラストを存分に使わせてもらったが、欲しいイラストのほとんどが、単一民族を想起させるテイストばかりで、すごく日本を感じた。)

メンバーを正確に把握はしていないが、20人以上は出席していたのだろうか。画面共有を終えてチャット欄を見たら、ヨーロッパ、アメリカのメンバーがそれぞれワイワイとコメントを入れてくれていた。
特に盛り上がった内容は下記あたり。

  • 日本ーヨーロッパーアメリカの3拠点で会議をする際は、日本チームはパジャマで参加しているかもしれない。カメラをオンにしていなくても配慮しよう。

  • 日本語の敬称は使ったほうが適切?メールで書くとき、変に思われないかと迷う。

  • ジェスチャー(お辞儀、両手を添える、口に手を添える、頻繁な頷き、曖昧な笑顔)の意味、そういうことね。

  • 否定疑問文への答え、日本語ではYesとNoの使い方が逆なのね。だから混乱したわけか。

  • オフィスにマッサージルームがあるなんて羨ましい!欲しい!(私も)


後から考えて、「あれも入れればよかったな」と思うことはあるが、彼らが日本のチームや顧客とコミュニケーションを取る際のコツを伝えられたのではないかなと思う。

職場に日本人がほとんどいないので、日本人代表窓口のような役割になりがち。気が引き締められるが、自分の経験を振り返りながら、スライドやスクリプトを作るのは楽しかった。


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