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ここがすごい、イギリス

前回はイギリスのイケてない点を挙げたが、今回はさすがイギリスだなぁ!と感嘆する点を挙げたい。


なんといっても豊かな多様性

人種、国籍、文化、宗教、家族構成、ジェンダー…地域やコミュニティによって濃淡はあるとは思うが、実際に生活してみて日々感じる多様性。街を見ても、職場を見ても、色々な人がいて、色々な文化がある。

レストランや食材店は様々な国や地域に特化した選択肢があり、街には様々な宗教や信仰の教会や寺院、拠点が溶け込んでいる
特にいいなと思うのは、私の周りにも信仰がある人、ない人それぞれいるが、信仰心に対して尊重する基盤があり、日常に信仰があること。

ヨーロッパや中東、アジアからの移民や労働者(私も含む)が多いため、共通語である英語にはそれぞれアクセントがあり、習熟度もさまざま。上流階級の世界はわからないが、会話では誰しもにアクセントがあることは当然で、本質的な意味を理解し合おうとする姿勢が心地よい。アメリカよりも、インクルージョンの柔軟性が高いと感じる。

多様性という事実と、それを受け入れる姿勢・行動が成熟していると思う。(偏見や差別はゼロではないし、多様性が故に衝突や紛争が起こることもあるけれど。)

日常生活のほとんどがスマホで完結

オンライン、オフラインでの買い物はもとより、銀行口座の開設、行政関連の手続き、ヨーロッパ圏への旅行や決済、チケット発券など、文字通りスマホ一台で完結する。

銀行間の送金には手数料がかからず(本当に感動した)、一瞬で完了する。証明書などもわざわざフィジカルで提出せずとも、電子認証で済む。

各サービスアプリのUIUXもユーザーフレンドリーでサクサク動く。行政関連ではUK.GOVのサイトを見れば大抵の疑問が解決し、手続きが済む。このサイトは本当にシンプルでわかりやすく、情報の鮮度と信頼性が高い。日本の行政機関や省庁のサイトも、参考にして欲しいと心底思う。

NHSアプリも使いやすく、個人情報はもとより、既往症や処方薬の記録が一括管理されていて、何よりGPに行かずとも処方箋薬を請求できるのが便利すぎる。素晴らしい効率化だ。

個人的に飛び上がって喜んだのは、ほとんどのスーパーやコンビニが、対人レジではなくセルフレジで決済ができること。
外国のレジあるある「モノぶん投げ接客」や、日本のレジあるある「丁寧にカゴ詰め替えされたのを、マイバッグに入れ替え直す不毛さ」という苦痛がまったくない!これは最高。

文化芸術へのアクセスの良さ

歴史建築、美術館、博物館、歌劇、演劇、コンサート、学術、学会、これらの機会が選びきれないほど豊富にあるのは、本当に素晴らしいと思う。イギリス国内に留まらず、ヨーロッパや中東へ足を伸ばすこともできるし、少し時間とお金をかければアメリカ東海岸側へも行くことができる。

地理上、視点が西側寄りになってしまうのは否めないが、だからこそ日本を含むアジアとの文化歴史比較や、思考プロセスの違いが発見できて、自分自身のアイデンティティの再確認・言語化に繋がる。

これらを享受できるのは、経済状況や政治情勢の安定があってこそだと思う。この地で生活できていることに、感謝が尽きない。

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