独りでに遊び。
バキ、と音がして
片腕は床へ落下した。
バキ、とまた音がして
片脚が床へ転がった。
…ような気がした。
外から家の鍵を閉める、無機質な音。
僕はこの音が世界で一番嫌い。
小さな箱の中に独り、残される。
ひとり遊びは嫌いじゃない。
ひとり遊び
は嫌いじゃない。
ひとり遊びは嫌い
じゃない。
ひとり遊び、
もう慣れたんだ。
ここには誰もいないけれど
ひとりが寂しくて泣く夜を、
僕は知らない。
どんな感情なのかな。
誰もいないことは僕にとっては普通なんだ。
そんな感情を、
僕は知らないんだ。
多分、そう。
…
口を閉ざしてそう
大丈夫。
大丈夫は魔法の言葉。
うん。
大丈夫、
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