僕にあの頃の才能はない。
肩が凝っていたら書かない。
眼精疲労が唸れば考えない。
腕が世界を呼び起こしてくれない日は
僕は人間。
愚かで貧しいただの人間。
唯一無二になりたかった。
天才と呼ばれたあの頃の僕はいない。
唯一無二なんかじゃなかった。
僕の中に天才なんか居なかった。
天才なんかじゃ
なかった。
酔いが廻った頭の隅に
あの僕を見つけて
だから
捕まえたかった。
だから
行かなきゃいけなかった。
だから
吐かなきゃ。
見世物小屋の偽善者にならない様に
ちゃんと。
ちゃんと。
ちゃんと。
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