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青猫ケース

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2014年12月の記事一覧

曲がる先には

幼い頃、見晴らしの良いまなざしで道を歩いてはその見晴らしは、真っ直ぐ見えてた。

しかしある日、見晴らしが良くないときも来た。

グルグル回り道を歩くようになった。
緩やかであったり、撃沈したり、混迷してたり。笑ってたり。

ある日、ちょうど一年前に、不思議な曲がり角に遭遇してた。

「先」が見えなくなったから、途方にくれるまで立ち尽くす日もあった。

でも、この曲がり角の先を歩く日々もきっと、

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奥の細道がうまれたのは、

彼女は言った。

旅立ちにふさわしくいい天気でございます。

彼は言った。

今日は晴れでも、
明日は雨かもしれん。

雨任せ。
風任せ。
月任せに行くばかりじゃ。

それは、神仏さまが見てるくださると信じる。

そこから松尾芭蕉の旅立ちが始まり、奥の細道がうまれた。

芭蕉の彼女の言葉と立ち振る舞いも美しい。

否を求めないということ。

気持ちは何で出来てるの?

心は何で出来てるの?

想像の言葉による影響

二千個の風船の皮をはぎなさい。
それを空に飛ばしなさい。

思い出を脳の片半分に入れなさい。
そこに閉じ込め、忘れなさい。

脳のもう片半分にそれを探させなさい。

一本の線を引きなさい。

その線を消しゴムで消しなさい。

空に
ドリルで穴をひとつあけなさい。
穴と同じ大きさに
紙を切りなさい。

その紙を燃やしなさい。
空はピュアなブルーでなければならない。

録音しなさい。
石が年をとってい

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あのオレンジ色、ちぎれるとき

幼い日、オレンジ色の中
まばたきもしないまま流れる雲見てた

ちぎれそうな光、雲が目指す方を見てた
あのオレンジは突き抜けて瞳に映しだす

幼い日、母の膝。

くちびるを噛み締め、まばたきもしないまま、ただ流れる涙を見てた。 もうこのまま、そのままでいていいよと言えたらいいのに。

青い日、緑色の中
未だわからずちぎれそうな縁のとき

今にも溶けては砕けそうな木霊す緑を描いてた

泡蠢く富に浮かれ

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寸志の由来

**松の葉ほどの寸志へ **

**朝靄葉っぱ裏の上の雫ごとく、隠れ光るもの色褪せることなく **

**此の詩知らぬ貴方に何をもって語らう **

**暁焦がす **

**音を立てず、表をみせ裏をみせ散る花びらに憧れては **

**夢世に舞う夢夜に憧れ
今か今かとたたなずむ想いは未だ褪せず **

月の流転
掌添えて教わる真心こと極まる

上手い?あそび詩であります。

日本語、

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詩、とは

詩というものを考えてみた。

詩は一般的に使われる言葉と多少異なる素質があるかもしれない。詩は情報ではありませんし、明快なコピーでもないし、文章でもない。

詩は反抗する思想や哲学、美、感情、感覚、情景、あらゆるエナジーなど言葉に出来ない何かを表現することが出来るかもしれない。

中でも、ロックを歌う気持ちでのフォークの詩は真実、絶望、悲しみ、勝利感、超自然的なものへの信頼を満ちたものがあるかもし

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それでも、という経過

折れない理由。
それは、何度もボキボキ折れたから。

倒れない理由。
それは、何度も倒れて寝てきたから。

考え続ける理由。
それは、何度考えても考えきれなかったから。

楽にいこうって思う理由。
それは、片意地はるのがめんどくさいから。

きれいごとが嫌いな理由。
それは、うさんくさいから。笑

真心が好きな理由。
それは気持ち、心が突き抜けるから。

想い続ける理由。

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マジカルはっぴー原料

ときどき浮かないくらいの気持ちになるから、

すべてをハッピーに変える機械を発明したい。多分、その原料はバカさ加減。

中毒性あるかもしれない
でも、適した毒なら悪くない。

すべての涙を希望に変える魔法を発明してみたい。原料はもちろんバカさ加減。

それはきっと、バカさ加減。

囚われとか幻想を脱出して旅に出よう。
そして気づいていく、大切な違いは何か。

生傷を乗り越えない愛。
それだけじゃ、

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あてのない、無題

ときどき思う
この世界で一番幸せな人を

何を手に入れたら感じられる?
そんな人何処にでもいるし何処にもいない。

ときどき思う
この世界で一番不幸せな人を

何を失うと感じられる?
そんなもんわかりやしないさ。

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