あのオレンジ色、ちぎれるとき

幼い日、オレンジ色の中
まばたきもしないまま流れる雲見てた

ちぎれそうな光、雲が目指す方を見てた
あのオレンジは突き抜けて瞳に映しだす

幼い日、母の膝。

くちびるを噛み締め、まばたきもしないまま、ただ流れる涙を見てた。 もうこのまま、そのままでいていいよと言えたらいいのに。

青い日、緑色の中
未だわからずちぎれそうな縁のとき

今にも溶けては砕けそうな木霊す緑を描いてた

泡蠢く富に浮かれた人たちの中
砕けそうな人たちを見てた
あの身動きできない心を映し出してた

直向きな鋭い目は、
熱いあの青空の下でその足りない鍵を探してた

直向きなまなざしは、
あの優しい気持ちを足りない分思い出してた

明日またそれを待ち続けてた

もうこのまま、あの空のように漂ってられたらいいのに

雲がちぎれるときに、射す光に憧れてる

雲がちぎれるときに、憎まれ口の意味もない言葉がやけに頭の中で廻ってた

熱い太陽に願う、心を溶かして涙をこらえて願ったのは愛だった

光がまだ足りないよ。と叫ぶ声が出せなかったよ

それでも明日またうまれるために、昨日が殺されても、愛を覚えていこうとしてた

2014.08.18

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