夜の世界のお話

1度でも一瞬でも
闇にハマってしまうとなかなか抜け出せなくなる

最近も気分が病んでしまって
底からなかなか這い上がれずにいる

私の家は少し複雑な家庭で
家族仲は凄く悪い訳ではなかったけれど
決して良くもなかったと思う
普通に悪かった程度かな
DV的な物は普通にありました
ここで普通だと書ける事が
すでに少し可笑しいかも知れないけど
姉妹揃って親と殴り合い的な物は日常茶飯事でしたし
それが嫌で18,9で家を出た
ある日突然「今から家を出ます」と母親に宣言した
荷物も殆どなにも持たず父親の車を勝手に奪って 笑

歳を重ね色々あり
やっと普通の仲に戻ったと思うけれど
やっぱり少しズレている感覚はあるし
愛情表現が上手く出来ないのはここからだと思います

夜職をしてる時はよかったです
水商売では一応看板だったし
風俗でもNO.にも入っていたお店もあって
お店のスタッフさんとの信頼関係も築けたし
講習員の仕事もさせて貰って
誰かに必要とされている感は純粋に嬉しかった

存在意義が満たされた気がしていた

私は基本あまり自ら人と関わらないので
風俗嬢の時の空き時間も
個室に篭っている事が多かったけれど
そんな私でも待機室が居心地よくて
個室に籠るのをやめたお店があります

(身バレ防止の為にフェイク入れますが)
単純に親友が働きだしたからなのだけど
私の親友はオープンタイプで誰とでも直ぐに仲良くなる
私よりも後から働き出したのに
さも前から働いていたかの様に
皆とさらりと打ち解けていきました

そんな様子を見ながらも
私は変わらず自ら他の人と絡む事をしなかったけれど
親友とのやり取りを見ていた
その場にいた女の子達に声をかけられる様になりました

『 怖そうで絡みづらそうな印象だったんですけど
    違うんですねw』

親友が隣りで爆笑していた

『ななせ見た目がキツいだけで
   サバサバしてるけど天然でふざけた人間だよw』と

私は色々言われるけれど
1番言われるのは土屋アンナさんで
当時はごりごりのバンギャよりだったので
金髪やツートンカラーでした
所謂ヤンキー系統の派手顔
(簡単に想像して貰えれば、、)

それまでも待機室にロッカー等あったし
お客様に出す飲み物類も待機室の端にあったので
顔を合わせていたし
もちろん挨拶も普通にしていたので
そんな風に見られていた事に驚いたんだけれど
そこから普通に喋りかけられるようになり
私も待機室に居着くようになりました

そこのお店の女の子達は皆仲が良くて
(少なからず派閥的な物はありましたが)
お仕事終わりに呑みに行ったり
休みの日に遊びに行ったりするようにまでなりました

お店がなくなってしまって皆バラバラになりましたが
私は仲のいい男性スタッフと
親友を連れて一緒に移動しました

お互いに仕事を辞めた今でも
連絡取り合ったりしてる子もいます

水商売も風俗も夜職全般
経歴的には無駄な時間になってしまったかもだけれども
少なくとも18で家出した私にとっては
なくてはならない時間だったと思ってますし
色々な経験もさせて貰えたし
その場でしか出会えない人達に出会えました

もちろん良い事ばかりじゃなくて
悪い事なんて書ききれないぐらいあったけど

人の気持ちが分からない私が
相手の気持ちを考えるようになったのも
この仕事をしてきたからだとも思います

自己肯定感が低いがゆえに
生き辛い気持ちが強いけれど
そんな私が生きやすい世界でした

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