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キャリアに繋がらない留学をしたっていいじゃない?

留学エージェントとしてカウンセリングをしていると、

「海外に行きたいけどやりたいことは決まってません」
「とりあえず日本から出たいなって思ってます」

といった具合に、明確な目的がない方はたくさんいらっしゃいます。

こうした方々は、これまで無駄を一切排除して着々とキャリアを積んできたいわゆるエリートの方から「そんな留学に何百万円も使う意味ねーだろ」的なキツイ言葉を浴びせられがちです。

みんな、なんのために留学するのか?

留学する人の主な目的としては、

・その先のキャリア(大学・大学院・専門学校・ワーホリ・就職など)に必要だから

というのが目立ちます。

逆に目的はないけど留学したいという方=留学後のキャリアが決まっていない方で、留学することで自分の人生の可能性について考えたいというパターンが多いように思います。

また、セブ島留学の場合は、セブがリゾート地としての側面も強いことから、半分バカンス的な感じで来る方もいらっしゃいます。
学校に遊びに来てんじゃねーよと言う人もいますが、むしろバカンスの時も勉強しようと思っているのだからすごいなと思いますね。

結局、その後のキャリアが決まっている方もそうでない方も、自分の後の人生をより良くしたいという目的では共通してるんじゃない?と思ってお話を伺っています。

このあたりは屁理屈とも捉えられかねないのですが、人の行動にはやっぱり動機が何かしらあるということです。


自分探しの留学はおかしいのか?

では、明確な目的や目標がなく、自分の可能性を探る留学、自分探し留学に意味はないんでしょうか?

個人的には、あんまり関係ないんじゃないかな〜と思ってます。

留学って魔法じゃないので、海外にいれば勝手に英語が話せるようになるわけじゃないし、何か成果が得られるわけでもありません。

また、想定外のことが起きるのも留学です。

英語力バキバキ上げて日本の就活に活かすぞ!!と意気込んで行った人が、現地の魅力にとりつかれてそのまま現地インターン→現地就職というケースはよくありますし、反対に悲しい例だと現地の生活が合わず渡航から2日で帰国、なんてことも。

自分探し的な曖昧な動機でも、現地でとことん楽しんで何かを見つけてやる!!という気概で動いている方は、現地で不思議な人脈ができたり、思わぬチャンスに巡りあったりします。

ご立派な目標を立てているかどうかじゃなくて、自分の行動や考えに責任を持ってやり切れるか?熱意あるか?ってことなんでしょうね。


実際、留学後にやることが決まってないのに留学する人はいるの?

はい、めちゃくちゃいます。

ただ、こういう方は日本人の生徒さんが比較的多い学校が合うんじゃないかなと思います。

留学後のキャリアが不明瞭な方でも、現地で知り合う日本人同士で夢や目標を語り合って話すような、自分の考えを整理して言語化する機会が増えます。

日本にいるときに、日本人同士で夢や目標について熱く語るなんて小っ恥ずかしくてできんわ!!と思いますが、海外はこれができちゃうんです。海外おそろしい。

外国人とこういう話をすると、文化や環境が違いすぎて「はぇ〜…」ぐらいで終わって参考にならないことが多いんですが、日本人同士で話すと、驚くぐらい「そんな働き方が!そんなキャリアが!あったんですね!」という気づきに繋がることもとても多いです。

ガチガチに目標を固めていったものの、他人の話を聞いて、隣の芝は青く見える…じゃないですが、目標ガラッと変えました!みたいな方も普通にいるくらいなので、自分探し的な行動と留学はすごくマッチすると思います。


留学する前に決めておいた方がいいこと

当てのない旅のように留学するのも悪くない。

ですが、小さな目標は自分で立てておいた方がモチベーションが保ちやすくなります。

自分探しでとりあえず来ている人と、「7月までにTOEIC800点取らなきゃいけないぜ!」って言ってる人では、英語学習へのモチベーションに差があることは言うまでもありません。

留学すんならデカい目標ぶち上げろ!とは言わないですが、成果を出すにはセルフコントロールも大切。

例えば「2ヶ月の留学中、最低10か所は歴史的な建造物を見て回ろう!それに加えて帰国後に受けるTOEICは600点必ず取れるようにしよう!」というかたちで、数値的な目標を立てることは非常に大切だと思います。

それによって、自然と数値目標から逆算して行動できるようになるはずです。


まとめ

今回はかなり抽象的なメンタルのお話でした。

ですが留学は、人によっては半年〜1年を費やす長期的な行動で、メンタル面の安定を図ることもかなり大切になるのでこうした記事を書きました。

留学エージェントの担当者は留学経験者が多いはずなので、留学プランの話だけでなくこうした気持ちの面の相談もしてみると、留学に対して高いモチベーションを持って動けるようになるかと思います。

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