「大人の嗜み」としての短期英語留学、すこぶる好評です。
英語学習については若年化が進み、今や親子留学として小学校に上がりたての子供を連れて留学する親御さんが急増しているのがセブ島留学の流行。
「英語は若い子に任せておこう…」という流れができるかと思いきや、30代以上の社会人の方の短期留学もコロナ禍以前からジワリと人気です。
今回はそんな「大人の嗜み」としての英語語学留学に焦点を当て、
①なぜ人気なのか?
②どんなメリットがあるのか?
③どこに留学すべきなのか?
といったトピックでお話ししていきます。
大人の語学留学がなぜ人気なのか?
まず、30代以上のオトナの語学留学の人気の理由を紐解いていきます。
英語学習ニーズがしっかり存在している
スキルアップに関するアンケートの回答を見てみましょう。
これを見ると、どの年代においても「語学力」というものがマーケティングやファイナンス・会計、プレゼンなどのビジネススキルより重視されていることが分かります。
さらに世代・年次が上がるにつれて語学力を重視する度合いも高まっており、実際に働いている方で上位職の方ほど「語学力アップに取り組みたい」もしくは「取り組む必要がある」と感じているようです。
20代までは語学力よりも、そのほかのビジネススキルの不足を痛感する機会が多いというのは理由にありそうですが、そもそも英語学習、語学学習に関心を持っている人の割合が高いというのが、社会人留学が30代以降も根強い人気を持つ大きな理由です。
多様な職種の人たちが英語に取り組んでいる
私がコロナ前に語学学校にスタッフとして在籍していたときは、エンジニアやゼネコンの方、アナウンサーやお坊さんなど多種多様な方の留学のサポートをさせていただく経験をしました。
留学なんて商社や外資、現地とのつながりがあるメーカーの一部の人たちがするもんでしょ?という時代じゃないんだな…。と感じた覚えがあります。
皆さん2週間〜1ヶ月程度の短期の滞在でしたがモチベーション高く、でも現地での生活自体も楽しんでいらっしゃって、留学しにきていただけて本当に良かったと今でも思い返します。
英語学習サービスとの比較
社会人が語学を学ぶ上での選択肢についても整理しておこうと思います。
①自習・独学(月額0円〜2,000円)
これまで幾多の困難を自力で乗り越えてきた歴戦のビジネスマンであれば、「力が欲しければ努力せよ」と認識するのは必然。最もフィジカルで、最もプリミティブで、そして最もフェティッシュなやり方です。
独学によって道を切り開く方もたくさんいます。ただし英語力は「やれば上がる、やらねば上がらぬ」もまた必然。意思なき者は去るしかないのが独学の辛いところです。
②英語学習ツール(月額2,000円〜8,000円)
リクルートさんの「スタディサプリENGLISH」なんかが該当するように、子供の進研ゼミみたいな形でオンラインツールや教材を使って自分で勉強するスタイルです。
取り組むべき教材が分かりやすかったり、学習の進捗が管理しやすかったりするので、「自習はできるけど英語の勉強法は分からない」という方に一番ハマります。
ただこれも、モチベーションが低い方や続かない方には金額相応の結果とならないケースが。
③オンライン英会話(月額5,000円〜20,000円)
「英語に慣れる」という意味では、オンライン英会話は手軽な選択肢。企業によっては福利厚生の一部に英会話レッスンが含まれていますね。
私も以前勤めていた企業では、英会話レッスンを完走したら助成金で全額返金、という夢プログラムがありました。ちなみに私は走りきれず数万円をお支払いすることに。意外に続かない方が多いのでは?
④英語コーチング(月額150,000円〜300,000円)
競走馬は騎手のムチで最終直線を全力で駆け抜け、1着を目指します。
人また然り、英語コーチングという彗星の如く現れたサービスで自分にムチ打ってもらい、ゴール板を目指すビジネスマンもいらっしゃいますね。
英語コーチングというのは端的に言えば、「ちゃんと英語やれ、正しくやれ」と常に言ってくれるメンターをお金で雇う感じです。
優秀なビジネスマンの皆様は当然ご理解されていることではあるかと思いますが、セルフコントロールというのは極めて難しい。
そこに限りあるモチベーションや精神的コストを使うのが惜しい、またはやらなければ困る!という方は英語コーチングを利用するのが一番伸びたりします。
ただ、1ヶ月あたり15万円以上〜という高額な価格設定は庶民にはキツイものです。
⑤留学(月額300,000円〜700,000円)
留学はこの中で最もお金がかかり、かつ英語学習以外のおまけが付いてくる選択肢と言えます。
セブ島の最安パターンの場合、航空券や寮費、学費や生活費など全て含めて30万円程度。アメリカなどの物価が高く人気の国に行けば総額70万円近くかかります。
その代わり、外国人の友人ができたりリアルに英語を運用する経験ができたりします。
また、現地の海外にいることで学習のモチベーションが上がりやすく、自制もしやすいです。
デメリットとしては場所に制約があること。海外に一定期間住まなければいけないので、その期間に物理的に自分の体を空けておけるか?
もしくはリモートのみで仕事が対応可能か?
この辺りが問題点になりがちです。
留学以外の選択肢は「英語特化」、効果はかなり人による
留学以外の選択肢と留学を比べましたが、まず最も大きな差は「英語の勉強だけするのか?」というところです。
語学留学も現地でレッスンを受けますが、現地で生活すること含めて留学です。家に帰るまでが留学なので、英語学習以外の要素も多いです。
しかし、これが英語力の向上に好影響を与えているのも間違いありません。想像以上に急成長する、いわゆる「化ける」方も今までたくさん見てきました。
この辺は後ほどメリットの章で紹介します。
また留学以外の選択肢の場合「自分に合った方法」を選ばないと挫折する可能性があります。
自習や英語学習コンテンツ、オンライン英会話はスケジュール上の自由度が高い分、個人のモチベーション次第。
英語コーチングは半強制的に英語に取り組む時間を作りますが、そもそもこうした「背中を押すというより突き飛ばす」やり方が合わない方もいます。
「成果の確実性」と投資に見合う「得体の知れない急成長の可能性」の2点が、社会人が留学を好む理由なんだと思います。
留学のメリットは?
では、社会人が留学を選ぶメリットってなんでしょう?
①学習時間の確保
留学先では少なくとも1日3時間、長い場合10時間以上も英語の勉強をします。
セブ島の語学学校の場合は1日6〜7時間くらいが平均ですが、これだけの時間を独学やオンライン英会話で毎日取り組むのって、メンタルが鋼でかつアツく燃え上がっている方でないと無理です。
短期間で集中して英語に取り組む。しっかりライフプランの区切りをつけやすいので、自己管理もしやすいのがメリットです。
②「英語のハードシングス」で鍛えられる
英語の知識があってもビジネスの場で活かしきれない理由として、「場数の少なさ」があります。
私がロンドンのHarrodsというデパートで買い物をした時に「Do you need a bag?」と聞かれ「なんで会計の時にバッグがどうとか聞くんだろう…」と思ったら商品入れる用の袋のことだった…。という経験がありました。
今日本にいる状態でそんなこと言っても「そりゃ分からんお前が悪いだろwww」とか言われそうですが、実際にHarrodsの長蛇の列のレジでネイティブイギリス人お姉さんの前に立って同じように考えられるか?というのが「場数」の話です。しかも喋りが超早い。体感「ユニーダバ?」くらい。
皆さんも中学の教科書で道案内の勉強くらいしたと思いますが、いきなり聞かれて同じように答えられる自信がありますか?
英語って意外と「知識」として頭に入っていても「技」として身に付いていないことがあります。
スポーツだって練習試合せずに大会出るチームなんかないですよね?
「実戦で技を磨く」機会が得られるのが留学の強み。大失敗することなんてたくさんあると思いますが、すべてが英語力に昇華される時がきます。
③外国人の友達ができる
留学が最強な理由は、外国人の友人ができることです。
机上の空論とか妄想とか教科書の中だけのSamやMikeじゃなく、英語を使うことでマジの人間と関係を築くのはすごいことです。
結局英語を磨いても、「必要性」が生じなければ使わないんですよね。
でも友達が日本語通じなかったら英語でコミュニケーション取るしかないです。
苦労して伝えた言葉を受け取る人がいて、その人が自分を理解してお仕事だけじゃない関係を築いてくれる。これだけでも留学する価値があります。
私も以前は学校スタッフとしてたくさんの生徒さんを見てきましたが、留学で生徒さん同士が英語で話して仲良くなっていく様を見るのはエクスタシーを感じます。
どこに留学するのが良いのか?
私たちはセブ島留学の専門エージェントですが、社内でヨーロッパ留学専門エージェントサービスも行っています。
あくまでフラットな目線で、「大人の留学」に適した場所について少し考えてみました。
英語アップなら一択
まず、英語力を上げることが最優先なら行き先はセブが最もおすすめです。
私自身ヨーロッパへの留学経験はありますし、アメリカやオーストラリア、イギリスやアイルランドなどの国を取り扱うエージェントや語学学校の方とお話しする機会は何度もありましたが、業界でも体感としては英語力アップの効率でセブを超える場所はないと思います。
今ここでセブの魅力を改めて語ることはしませんので、興味のある方は以下の記事をご覧になってみてください。
アイルランドは長期が狙い目
アイルランドは、30歳以上でも25週間を越える期間の通学ならば現地でアルバイトが可能な学生ビザを取得することができます。
社会人の方でもしっかり期間を取って留学したい。ワーホリほど仕事に比重を置きたくないけど就労経験しながら学びたい。という方には願ってもない制度なのでぜひ利用してみてください。
アイルランドは日本人がイギリスやアメリカよりも少なめで、街並みもヨーロッパ然として発展していて魅力的です。語学学校の質も高く、シンプルに留学先としておすすめ。
短期で体験もするならアメリカorイギリスもあり
予算に余裕がある方で、文化体験に比重を置いた留学ならイギリスやアメリカはやはり強いです。
ニューヨークやロサンゼルス、ロンドンなど世界を代表する文化都市ニス見ながら学べるだけでも得られるものは大きいです。
ただアメリカやイギリスはガチガチのネイティブで喋りが早かったり特徴があったりして初心者者聞き取れないこともあるので、日本で留学前に英語の準備をするのがおすすめです。
ある程度英語が話せると、現地でのアクティビティやツアーなどもより楽しめると思います。
終幕:英語に「遅すぎる」はない
私が語学学校に勤めていた頃は、40代や50代はもちろん80代の生徒さんも見かけました。
語学学校は語学を学びにきているわけなので、話せなくて当たり前。若かろうが大人だろうが関係ございません。
今ちょっと苦労したり恥をかいておくことで、「大人の嗜み」として英語が身につくなら安い投資ではありませんか?
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