見出し画像

田舎出身者は留学中の食事で苦労するのかもしれない

細かい場所について説明すると「ここは田舎じゃない!!」的な炎上をしかねないので詳細は省きますが、私はそれなりにカントリーサイドの出身でした。

周辺は広大な田畑が広がり、最寄り駅まで自転車で30分、近所にカフェなぞないという感じです。

こうした環境で育ってきて、海外は幼稚園に入る前の記憶にない旅行の1回だけ。大学生になって初めてヨーロッパへの留学を経験しました。

で、留学した時に何が起こったかというと、日本食が恋しくて恋しくて仕方ない日々を過ごすことになったのです。


田舎の和食で私は和食マンになっていた

田舎の一軒家に2世帯家族で住み、小さい頃から和食ざんまいの生活を送っていました。体の60%以上は和食でできていました。

そんな暮らしを十数年繰り返していた田舎の若人は、留学先にヨーロッパを選びました。ヨーロッパに着いて最初の2週間くらいは、おしゃれの風(突風)を浴びて楽しく暮らしておりました。

身も心もすっかり欧州色に垢抜けてきた頃、ふと思ってしまったのです。

おにぎりと味噌汁とたくあんがほしい

と。

そこから、日本食があれば手に取る生活が続き、週に1回は約20ユーロ(当時は3,000円くらい)使って日本食料理店で食事するようになりました。

しかも初めてのヨーロッパ留学の時だけでなく、東欧に短期滞在した時もセブ島に留学、インターンした時も同じような生活スタイルになりました。

特に東欧にいたときは近隣に日本食料理店がなく、月に1、2回はバスで3時間かけて寿司屋まで通っていました。

ここまで来るともう、経済状況は日本食によるクライシス、日本食クライシスです。やめたくてもやめられない中毒性の高さにお財布が蝕まれていきました。


和食習慣が強い人は海外食文化の耐性がない

なんでこんなことになったかを自分でも分析したのですが、シンプルに和食を柱にして生きてきた身としては、あまりにも食生活の転換が起きすぎているのだと思いました。

さすがにタイトルのように田舎の人がみんな和食ばかり食べているというのは偏見なのかもしれませんが、でも実際、自分の地元の生活圏にある外食可能なお店って、定食屋・寿司屋・割烹店系で7割近くを占めてしまうんですよね。

やはり環境的影響も大きいんじゃないかと思わざるを得ません。

フィリピンは米が主食の文化で日本とよく似ていますが、おかずの味付けは濃く油が多い感じで、やはり和食とは全く別物ですし、結局日本以外の環境だと食が地味に1番苦労したな、と思っています。


留学中の日本食欲求をどうするか

では、留学中に和食が食べたくなったらどうするべきなんでしょうか。

これにはいくつかポイントがありました。

ふりかけ、醤油、マヨネーズは三種の神器

まず、海外に行くなら日本食三種の神器を持っていくことをお勧めします。

ふりかけは特に、フィリピンやタイなど米文化の国で絶大な効力を持ち、毎日がスペシャルになります。

醤油は国によっては現地で買えることも多いですが、日本の方が当然安いです。汎用性が高く何にでも合う。余裕があれば、めんつゆも持って行った方がいい。

マヨネーズ、あれは海外だと全く違う味です。海外の方が甘味?が強くタルタルソースに近い感じです。
マヨラーの方は特に持参推奨。

そのほかだと、カップ麺(乾燥肉持ち込みにあたる場合もあるので事前に確認を)やインスタント味噌汁も定番のナイスアイテムですね。

お気に入りの店で原点回帰できるようにしておく

海外では、お気に入りの和食店を見つけておくと安心です。
ヨーロッパだったら中国人が経営する安めのカリフォルニアロール屋、Kyotoみたいな名前がついている個人店の日本食屋などでも、とにかく好きなときな入れる行きつけの店。

これがあると、なんというか生活に踏ん張りが効くようになります。
よし、これが終わったらあそこ行こう‥的な…。

キッチンあるなら米買って炊け!

お米もすでにだいぶメジャーな食材で、海外の地方でも割と大きめなスーパーなら普通に買える気がします。

お米って炊飯器がなくても鍋で炊けちゃうので、和食が恋しくなったらお米炊いておにぎり作ったりするのがいいかもしれません。

ここで三種の神器、ふりかけを使ったらもう、幸せ具合がやばいですね⭐︎
味噌汁との合わせ技もすごそうです。

和食は体に刻まれた愛すべき刻印だ

結局、1年以上海外で生活していても「和食に執着なくなったな…」という瞬間は来なかったです。

今後もどこでどう暮らしても、ずっと和食を求めて彷徨うんだろうなという気がしますが、それも悪くない。

世界各地の日本食屋を回って味の比較をするのも、意外と楽しいのでおすすめです。

最終的にタイトルの趣旨とかなり外れちゃいましたが、田舎=和食もあくまで筆者の地元界隈のお話なので、ほどほどにご参照いただければと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?