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作詩-言葉たち-

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言葉を紡ぎ 詩を編む。 電子の海に浮かぶ一遍の詩集をどうぞご賞味くださいませ。
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2014年6月の記事一覧

はじまりのような 終りのような
懐かしいのに 清々しい風も感じられる
不思議な空 の 色

はじまるよ

さびしくて なみだがこぼれそうなのに
途轍もなくひとりになりたい
闇の中にひとり
自分だけを感じていたい

発芽する種が 土の中 暗い闇の底で蠢くように

もう芽を出すとき
わたしは もう 充分休んだから
自分のために歩き出す

そのための 最後の胎動
あらたな産声の はじまり

きっと もうすぐ

オオカミって素敵。
冷たいのに、どこかあたたかい感じ。
凍てつくようなまなざしも。
美しいと感じる獣。
獣は美しさを纏うけど、わたしにとってオオカミは、ちょっと特別。

遠いあなたへ

心の水面をざわつかせる
風が吹き荒ぶよ

ねえ 声をきかせて
どこにいるかもわからぬあなたに
向かって声にならない声で叫ぶ

ねえ 声をきかせて
大丈夫だよって言って

ほかでもないあなたの声で
わたしに言ってきかせて

わたしはあなたを求めてやまない
あなたと許しあえる
そんな未来を願っている

涙にできない傷に手をあてて
言葉はもういらない
静寂の中にあなたを感じる
傍にいることで支えあえる

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わたしへの決め事を空に。そして自分に。

わたしへの決め事を空に。そして自分に。

わたしは今の自分を愛せない。

自分そのもの、というより今の自分の身の置き所というべきか。

でも今の置き所を許容してしまっている自分に嫌気がさしているのも事実だから、ある意味自分そのものとも言えるのかもしれない。

だけど、もうそんな自分を厭うのも飽いたから。

今、自分の身を置く所からそろそろ抜けようと思う。

とはいえ後を濁すのは美しくないから、きれいに整理してから飛び立とう。

あと、自分

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